ビットコインを始めとする暗号資産(仮想通貨)のチャートの見方を解説!

2021-01-04
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仮想通貨のマーケットは、伝統的な金融商品よりもファンダメンタルズでの判断が少ない市場と言われています。
コモディティと同様に需給環境に左右される動きをすることから、ビットコインを中心とした仮想通貨を取引する上で、チャート上で行うテクニカル分析は必要性が高いと考える投資家が多いです。
初心者の方で、どのようにチャートを利用して相場を予想すればいいのかわからない方も多いと思いますが、ここでは初心者向けにどのような点に注意してチャートを利用して予想していくべきなのか、基本的なチャート分析の方法を解説します。

チャート上のローソク足の見方を覚えよう

ビットコインを含め仮想通貨でチャートというものを利用した時に、必ず登場するのが「ローソク足」です。
ローソク足は、チャート上で表示される価格の値動きを一つの四角の柱のような形で示しているもので、チャート分析を行う上で見方は必ず覚えるべき基本的な知識となります。
ローソク足の種類としては分足、時間足、日足、週足、月足と、その一つのローソク足のみで設定した時間軸の値動きを表しているものです。

上記の図では、価格上昇時(陽線)のローソク足の図形を示しています。四角の柱のような上下にヒゲのようなラインが見えているのがわかるでしょう。
このヒゲの上端がその設定した時間軸における高値であり、ヒゲの下端が安値となっています。
そして四角の柱の下の位置が始値となっており、上の位置が終値となっています。
これが価格下落時(陰線)のローソク足の場合は、始値と終値の位置が反対になります。

ローソク足はビットコインに限らずチャート分析の基本的な知識なので、この形をまず最初に頭に入れておきましょう。

ビットコインの長期的な予測は2本の移動平均線を利用

次にビットコインをチャートで長期的な予想を行う場合は、移動平均線と呼ばれるインジケーター(指標)を利用することで視覚的に判断しやすくなります。
移動平均線の種類としては
1.単純移動平均線(MA)
2.指数平滑移動平均線(EMA)
3.加重移動平均線(WMA)
という3種類が一般的に使われ、設定した日数の終値の平均値を計算し算出されます。
説明上は1の「単純移動平均線」を利用して解説していきますので、初心者の方はまず単純移動平均線で覚えてもらうといいでしょう。
単純移動平均線は下記のようにチャート上で一本の線を描きながら推移しています。

ビットコイン チャート

こちらのチャートはビットコイン円の日足チャートです。
上記のチャート上では25日単純移動平均線と50日単純移動平均線の2本を表示させています。
設定した日数が短ければ短いほど、値動きに敏感なチャートを描くことになります。
設定した日数が長ければ長いほど、チャート上での移動平均線の動きがなだらかになります。
そして長期的なビットコインを予想する上で移動平均線を利用してチェックするポイントは「トレンドがどちらに出ているのか」ということです。これを判断するために、2本以上の移動平均線を用いて予想していきます。
トレンドが出ていると判断するための物差しとして、移動平均線がクロスしたタイミングを投資家はチェックすることが多いです。
上記のチャート上にはビットコインの25日単純移動平均線が50日単純移動平均線を上回ったポイントがあると思います。
これを「ゴールデンクロス」と呼び、ビットコインが上昇トレンドに入ったと判断する物差しとなります。
この逆をデッドクロスと呼び、ビットコインが下落トレンドに入ったと予想することができます。
このほかにも色々チャート上で移動平均線の利用方法があるので試してみるといいでしょう。

レジスタンスラインとサポートライン

ビットコインをチャートを利用して予想するために大事な次のポイントは「レジスタンスライン」と「サポートライン」を見極めることです。
レジスタンスラインとはチャート上で何度も値上がりが止められている価格のポイントを指しています。サポートラインとは、その反対に何度も値下がりが止められ価格が底打ちしている水準を指しています。
下記がBTC/JPYのレジスタンスライン(赤色の水平線)とサポートライン(緑色の水平線)を表示させたものです。

ビットコイン チャート

ビットコインが上昇していく中で赤色の水平線で3回ほど価格の上昇が抑えられており、そこから反落している動きとなっています。
レジスタンスラインとサポートラインが重要な理由は「この水平線の位置にポジションが集まっているから」です。
上記のBTC/JPYのチャートの動きから、赤色の水平線の水準で何度も投資家がショートポジションを構築していることは予想しやすいと思います。
これは「買い戻す必要性のあるポジションが積み上がっている」とも言い換えられます。
赤色の水平線のラインでショートポジションを構築した投資家は、この水準を突破してそのまま上方向に上昇すると、一旦損切りで買い戻すという動きを取る傾向があります。
つまりさらに上昇するエネルギーとなり、レジスタンスラインを突破した場合は価格が急激に動きやすいという判断ができるようになります。
逆に緑色の水平線のラインで止まっているということは、サポートラインの水準でビットコインをロングしている投資家が多いということは理解しやすいでしょう。
そしてこれもレジスタンスラインと同様に、この水準で止まる回数が多ければ多いほど、ロングポジションが積み上がっていると推測できます。つまり、どこかで決済の売り注文を出さないといけないということになります。
そのためサポートラインを下抜けした場合でも、ロングポジションを損切りで解消するための売り注文が入ることが多いため、一気に相場が動きやすくなります。

移動平均線とサポートラインやレジスタンスラインでトレード

最後に、上記で説明した内容を実際にトレードを行うという想定でチャートで予想することを考えると、どのような思考回路になるのかという点を解説しながら説明したいと思います。

ビットコイン チャート

BTC/JPYの1時間足チャートで、サポートラインと単純移動平均線を2本表示させています。
まず最初の黄色の○印の位置をご覧ください。
ここで移動平均線はデッドクロスしているため、そろそろビットコインは下落トレンドに入るのではないかと予想できます。
しかしこれだけでエントリーを行うのは時期尚早です。
あくまでデッドクロスは「下落トレンドに入るかな?」という程度でしか見てはいけないものであり、実際にチャート上のビットコインの値動きで、黄色の○印の手前の移動平均線の動きを御覧いただくと何度もゴールデンクロスとデッドクロスが繰り返されていることがわかるでしょう。
そのため、このビットコインチャートで予想を行うために緑の○印で示しているトレンドラインを利用するということになります。
価格の値動きというのは投資家心理が働いているものであり、見ているポイントを見つけるゲームのような要素が大事になります。
サポートラインを割れていることで下落トレンドに入ったと判断することは、比較的外れにくい材料となるため意識しておきましょう。
実際にBTC/JPYのチャートを見ると、このサポートラインを割れたタイミングで急落が発生しています。
このように移動平均線やレジスタンスライン、サポートラインはエントリーやクローズの目安にすることができます。

チャート分析を行う場合は基本に忠実に

ビットコインの相場をチャートを利用して予想する場合はまず基本的にはどのような見方をするべきなのかをまず理解するようにしてください。
足し算、引き算ができなくて掛け算、割り算ができるはずがありません。
チャートも同様に上記のように基本的なシンプルな分析方法から予想を始めつつ、知識をつけて色々と組み合わせてみるといいでしょう。
ここで説明したローソク足から移動平均線やサポートライン、レジスタンスラインの節目を見つけるということは基本中の基本であり、ビットコイン等仮想通貨に関係なく投資のチャート分析では必須の内容なので慣れていくことが重要です。
そして自分自身の武器となるチャート分析のスキルをつけて予想の精度を高めていきましょう。

中島 翔

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