次世代型金融プラットフォームCounterpartyを使ってみよう

mihara
2014-12-06
(
Sat
)
counterparty-mark-and-logotype

Counterpartyとはビットコインのブロックチェーンを利用したビットコイン2.0と形容されるプロトコルである。ブロックチェーンは分散型合意形成ネットワーク技術であるが、ここでその説明は省きたい。

興味があればこちら

  1. Counterpartyとは何か
  2. 我々はCounterpartyから何を享受できるのか
  3. XCPの取得方法

の3本立てで進めていきたい。

  • Counterpartyとは何か

Counterpartyとはビットコインのブロックチェーンを利用したオープンソースの金融プラットフォームだ。CounterpartyはCounterwalletというWebアプリケーションを無料で提供しており、これを使う事で世界中の人がCounterparty上で発行したコインを売買することが可能だ。

このコインは、XCPと呼ばれるCounterpartyネットワークに存在するネイティブ通貨を使用して購入することができる。現在発行済のXCPの分だけBTC(ビットコイン)が確保されており、このBTCがXCPの信用を支えている。すなわち、ビットコイン本位制でスタートしたプロジェクトだと筆者は考えている。(Proof of Burnという仕組みを採用しているがここでは省略する)

意味がわからないかもしれないが、筆者も最初は意味不明だったので問題ない。ここで諦めないでもう少しだけお付き合い頂きたい。

例えば、いま我々は証券会社を通して上場企業の株を購入することができる。上場企業は株式を発行することで資金を集め、事業を運営している。ベンチャー企業も大雑把に言うとVCやエンジェル投資家へ株式を発行・売却などして資金を得ている。

要は、上記の株式の売買が、面倒なプロセス(定款の変更等)を踏まずして、ネット上で自社のコインを作成し、世界中の人からお金を集める事が出来る様になったと思ってほしい。

信用のおける第三者(国家・企業)を担保とし、我々は登記や株式/債券の売買等を日々行っている。既存の合意プロセスが本当に効率的なのか、いま一度胸に問いかけてほしい。

ある種の契約を把握・管理する為の中央集権的な承認プロセスに必要以上の費用がかかってしまっている事に気付くだろう。

Counterpartyは、人々の契約の流れを中央集権的体制から再び各個人まで回帰させた、人類を進歩させる分散型プロトコル、謂わば、契約革命を促進する試みなのである。

  • 我々はCounterpartyから何を享受できるのか

ここはイメージがつきやすいと思われる。例えば、facebookが誕生した当初、エドゥアルド・サベリンは最初の資本金を提供し、CFOとして資金集めに苦労していた。(実際うまくはいかなかった)

Counterpartyがあれば、「ハーバードの学生が中心になって世界最大のSNSを作ります!」と世界に対して宣言し、facebookコインを発行する事が出来たはずだ。

マークがCounterpartyを使ったとは思えないが、いずれにせよ、起業家は以前であれば成し得る事ができなかった資金調達の新たな方法に巡り会い、世界中の投資家は面白い事業を始めた企業の初期株主になる事が可能になった。

狭義の意味でのIPO(暗号通貨を販売して資金調達)を実際に行った・行っている企業もいくつかある。特にGEMSは現在クラウドセールを行っている。

  • MaidSafe

http://maidsafe.net/

  • GEMS

http://getgems.org/

ただし、暗号通貨・分散型技術の採用とプロダクト・事業の成長に相関性は無いと筆者は考える。暗号通貨関係者は本質的に価値のあるプロダクトを作り、世界をより良くしていくべきだろう。購入者側の我々も各々が本来的な株式の意味に立ち返り、応援したい事業・プロダクトにコミットするのが良いのではないだろうか。

念のため断っておくが、勿論、この仕組みが広く採用されるかは全くの別問題である。筆者が起業家の立場であれば、極力自身の株を放出しないし、もし必要に迫られたとしても、経験のあるVCや事業ドメインのエキスパートに加わって欲しいと考えるだろう。(あくまで現段階での考えであり、今後暗号通貨が一般化すれば変わる可能性もある)

既存の仕組みを全てリプレイスするというよりは、併用が進むはずだ。然し乍ら、革命的な概念・サービスの誕生を祝福せずにはいられないのは筆者だけだろうか。

  • XCPの取得方法

さて、ここからが本題である。(英語があまり得意でない人には少し敷居が高いかもしれない)

XCPを手に入れる方法は色々あるが、BTC(ビットコイン)を用いる方法が一番簡単だと思われる。

Counterwalletの作成

ビットコインを準備したら、まずは下記URLにアクセスしてほしい。これがCounterpartyだ。http://counterparty.io/

ヘッダーにWalletの文字が見えると思うのでここをクリック。 https://counterwallet.io/

早速Counterwalletを作成してみよう。「Create New Wallet」をクリック。passphraseが生成されるので、必ず記録しておく事。パスを無くした場合は自己責任で誰も責める事はできない。メモを取って安全な場所に保管しておこう。

あっさりと登録が完了したと思う。次はBTCとXCPを交換しよう。現在、Counterwallet上でBTCとXCPを交換する事はできないので別の取引所でまずXCPを取得する必要がある。面倒くさいがもう少しの辛抱だ。

XCPとBTCの交換

筆者は以下の交換所を利用した。別の交換所を使ってもらっても構わない

こちらもパスワードを求められるが、絶対に忘れない様に自己管理していただきたい。

bterhome

https://bter.com/

BTCのDeposit

まず、BTCのDepositを行おう。  https://bter.com/myaccount/deposit/BTC

こちらのアドレスに対して、送付したい額だけBTCを送る。

StatusがSuccessになったら送信完了。早速BTCをXCPと交換しよう。  https://bter.com/trade/xcp_btc

トレード

Buy XCPを見てほしい。

Your balanceがあなたの使用できるBTCの合計額、Obtainableがあなたの交換可能なXCPの最大額だ。手数料が発生するので気をつけよう。

交換できただろうか? https://bter.com/myaccount/myfunds

XCPのWithdraw

完了した場合は上記URLからOperationのWithdrawを選択。

XCP Addressには自分のCounterwalletアドレスを入力しよう。

※下記リンクから自身のアドレスを確認する

https://counterwallet.io/#pages/balances.html

これでCounterwalletにXCPが送付できたはずだ。このXCPを使用して自分が欲しいコインを購入できる。

今回はブロックチェーンの仕組みを知らない人でも理解できる様な内容にしたつもりですが、今後ともCounterparty周りや最新の暗号通貨情報はコラムにしていければと思います。

※本記事はXCP・BTCの購入を推奨するものではなく、当コンテンツにより生じたいかなる損害に対し一切の責任を負いません。購入についての最終的判断は自己責任となります。

そんじゃーの!

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