ビットコイン相場分析: 420万円台回復も調整の範囲内の値動き、下落への警戒継続か

真田雅幸
2022-05-11
(
Wed
)

5月10日の日足

  • ビットコインの日足終値は移動平均線(14EMA)を下回り弱気トレンドを示唆し、オシレーター(CCI、Fisher、MACD)がマイナス域で推移しており、これをコンファームしています。
  • 日足は、3.0%上昇した陽線を記録し、終値は405.8万円でした。昨日は一昨日に大きく下落した反動で買い戻しが入り、一時427万円まで上昇しました。しかし終値にかけて再度上値が重くなり、上昇幅を縮小させました。強い反発があったものの、これまでの下落の流れを変えるほどの動きではありませんでした。
  • オシレーター・インジケーターは下落傾向が続いています。CCI(221)はまだ大きなマイナスで推移しています。Fisherは6日連続で遅行線を下回り下落しています。MACDも長期で遅行線を下回り推移しています。テクニカルは、下落のモメンタムが継続していることを示しています。
  • ボラティリティ指数のADX(25)は足元で急上昇しており、弱気トレンドの発生を示唆しています。
  • 昨日のビットコインは久々に反発が見られ、6日ぶりの陽線となりました。一方、終値にかけての売りにも強さがあり、まだ上値が重いことがわかります。現在は420万円台に上値抵抗が存在しています。テクニカル面では短期的でも下落示唆に変化はありません。
  • 昨日の相場は一旦の調整が入りましたが、まだ下落への警戒を解くことができない相場状況です。430万円を回復できれば相場の雰囲気も変わると予想されますが、昨日の高値を更新するまでは弱気のモメンタムの継続となります。引き続き安値を更新する可能性が高く、短期的な大きな値動きに注意が必要です。
ビットコインはBTC/JPY、日足 出所:Bitbank.ccより作成

価格は短期移動平均線の14EMA(466.0万円)を下回り弱気示唆です。長期移動平均線の53EMA(496.8万円)は下落しており、長期トレンドも弱気示唆です。一目均衡表の雲は先行スパン1(461.2万円)が先行スパン2(492.0万円)を下回り弱気示唆です。

Trending Signal

  • 弱気バイアス・シグナル:価格が14EMAの下で推移
  • 弱気バイアス・シグナル:Commodity Channel Index(CCI)がマイナス域で推移
  • 弱気バイアス・シグナル:Fisher Transformがマイナス域で推移
  • 弱気バイアス・シグナル:MACDがマイナス域で推移
ビットコインはBTC/JPY、日足 出所:Bitbank.ccより作成

Centered Oscillator Signal

  • 弱気バイアス・シグナル : CCI(-221)はマイナス域で推移しており弱気示唆です。
  • 弱気バイアス・シグナル : Fisher(-3.3)はマイナス域で推移しており弱気示唆です。Trigger(-2.9)を下回り、売りシグナルが出ています。
  • 弱気バイアス・シグナル : MACD(-234908)はマイナス域で推移しており弱気示唆です。Signal(-135354)を下回り、売りシグナルが出ています。
著者
真田雅幸
マーケット・アナリスト

米国の大学で経済学を専攻しお金の流れについて興味を持つ。在学中にビットコインに興味を持ち、bitbankのメディアで寄稿を行う。2015年頃からビットコインのトレードを始め、デリバティブ情報も分析しながらトレードを行う。

米国の大学で経済学を専攻しお金の流れについて興味を持つ。在学中にビットコインに興味を持ち、bitbankのメディアで寄稿を行う。2015年頃からビットコインのトレードを始め、デリバティブ情報も分析しながらトレードを行う。
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