ドージ高騰の影響で規制が強まる、金融機関の仮想通貨市場参入は足踏みか?

真田雅幸
2021-05-14
(
Fri
)

暗号資産(仮想通貨)市場の盛り上がりで多くの市場参加者はこの上昇相場を謳歌しているものと思われるが、唐突な価格急騰に目を光らせている規制当局者も少なくないようだ。


最近市場を賑わせているのがドージコイン(DOGE)と呼ばれる、仮想通貨市場ではジョーク的な扱われ方をしてきたコインだ。DOGEは2013年頃に作られた古株の仮想通貨でもあるが、開発進捗はマチマチで市場で積極的に買われるようなコインではなかった。


2018年1月第1週目


2021年5月13日現在


テスラ社CEOのイーロン・マスク氏がたびたびTwitter上でDOGEに言及していたこともあり、今年に入りSNS上で認知度が高まり価格が高騰してきた。2018年頃には市場時価総額ランキングでは29位に位置していたDOGEは、現在6位にランクインしており、日本でも人気の仮想通貨リップル(XRP)を抜いてしまった。


ビットコインの時価総額は2018年から現在までに約3倍ほど伸びているが、DOGEは19億ドルから547億ドルにまで上昇しており、約28倍になっている。しかも今年に入ってからの上昇がほとんどだ。


このDOGEの上昇を第2のGameStopと表現する金融関係者も存在する。GameStopはアメリカのゲーム関連商品を販売する会社で、RedditなどのSNS上で個人投資家が集まり株を同時に買い上げ、株価を急騰させたことで話題になった。DOGEをきっかけにイングランド銀行も市場を注視する必要があるとの見方を示している。


最近になり銀行が仮想通貨市場へ参入することを検討しているというニュースが聞かれるようになったが、規制が強化されると参入するのが難しくなることも予想される。米大手金融機関のシティ・グループは、仮想通貨関連サービスに対する顧客の需要が高まっていることを認めている。これを受け仮想通貨の取引、カストディ、貸し出しサービスの提供を検討しているとの報道があった。


シティ・グループ幹部は「昨年8月から顧客の間でビットコインに対する需要が高まっていることを知っている」と語っている。また、仮想通貨関連サービスを提供するには、規制当局からのサポートも必要だとも述べている。検討はしているが具体的なプロダクトの発表はない。


4月に公表されたレポートでは、仮想通貨関連サービスを真剣に検討している銀行を含む金融機関は20%弱に留まっている。他のデータでは、アメリカ人の15%がすでにビットコインや他の仮想通貨を保有しており、その中の60%が銀行で関連サービスが提供されれば利用するだろうと答えている。


しっかりとした需要はあるものの、マネロン対策や価格操作懸念などを恐れて多くの銀行は市場参入に前向きになれないようだ。ある銀行関係者は、仮想通貨取引を提供することで顧客からの信用がダウンするだろうと予想している。ビットコインに限らずDOGEなどのアルトコインにも注目が集まる仮想通貨市場だが、銀行は市場リスクが高いとみており参入に消極的な姿勢を維持している。

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著者
真田雅幸
マーケット・アナリスト

decentralize システムに興味あり。仮想通貨リサーチャー。 大学で経済学を学び仮想通貨にフリーマーケットの可能性を見る。

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