海外取引所BitmexがCFTCに複数の容疑をかけられる

米商品先物取引委員会(CFTC)がデリバティブ取引を提供するBitmexを訴追していることがわかった。CFTCはBitmexは不正に取引サービスを提供しており、マネロン対策も怠っていると主張している。
CFTCはBitmexが少なくとも2014年から不正を行っていたとみており、通常、金融機関が行う基本的なコンプライアンスを守ってこなかったとした。米国人に対しデリバティブ取引を提供するにはCFTCに届けを出すことが義務付けられている。CFTCは市場の調和を乱すような行為は許さないとし、コンプライアンスを守る企業より有利な運営状況を不正に作り出しているBitmexを非難した。
これをうけBitmexはブログを更新し今回のCFTCの訴追内容を強く否定している。ブログでは「Bitmexはスタートアップの頃からアメリカの法律を重要視しており、コンプライアンス遵守でビジネスを行ってきた」と主張している。
昨日の海外大手デリバティブ取引所のニュースはビットコイン価格にも大きく影響し、CFTCが声明を発表するとビットコインは強く売られた。

Bitmexは今年に入りKYCシステムを導入するなどコンプライアンス部門を強化する姿勢をみせていたが、CFTCに訴追される残念な形となった。今回のニュースは業界全体に大きな影響を及ぼすため今後も注視していきたい。