BISがCBDCに関するレポートを公表、前向き発言を行う中央銀行が増加しているとのデータも

真田雅幸
2020-08-25
(
Tue
)

中央銀行間の決済業務を請け負う国際決済銀行(BIS)は、中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関する調査レポートを公表した。各国の中央銀行は2018年以降、CBDCに関して前向きな発言を行うことが増えていることがわかった。

ビットコインのようなブロックチェーンを活用したデジタル通貨が注目を集め、世界中で市場が形成されるようになった2016、2017年頃から中央銀行はCBDCの研究を開始している。当初はCBDCに関する発言はネガティブなものが多かったが、2018年後半から徐々にポジティブな発言が増えていることをデータは示している。

BIS調査レポートより抜粋

グラフは中央銀行総裁や委員会メンバーの発言を元に作成されており、2020年にはポジティブな発言がネガティブな発言を上回っていることが示されている。BISの報告によると、2020年までに36の中央銀行がCBDCに関する調査レポートを作成・公表している。

今年1月に発表されたBISのデータによると、80%の中央銀行がCBDCに関する調査を行っている一方、実用化に向けた試作プロダクトの開発は10%に留まるとの報告もある。

BISのレポートでは、民間のCBDCへの関心の高まりとブロックチェーンベースのデジタル通貨への関心には関連性があるデータも公表された。googleを使った検索では、ビットコインの検索が増えた2018年頃からCBDCの検索も増えている。また最近ではFacebookのリブラの検索の増加と共にCBDCも検索されていたことがわかった。

BIS調査レポートより抜粋

今月にはアメリカの中央銀行にあたる連邦準備理事会(FRB)もマサチューセッツ工科大学(MIT)と組みCBDCの実証実験を行うことがわかっている。実際にCBDCを発行するには金融政策の大きな転換が必要であるとの発言もあり、現状、CBDC発行の予定はないとみられている。CBDCの実用化に向けた動きを読むには、各国中央銀行の金融政策の変化を注視する必要がありそうだ。

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