イーサリアムのハードフォーク再び、3ヶ月ぶり2回目


イーサリアムのネットワークが継続的なDOS攻撃(Denial-of-Service Attack)に見舞われていることを受け、Vitalik Buterinがハードフォークの可能性を示唆した。
ハードフォークの内容は、各種ガスコスト(イーサリアムにおけるネットワークの利用コスト)を引き上げるというもので、EIP150で提案されている。50億円相当の被害を帳消しにしたハードフォークの敢行から3ヶ月後のことだ。
9月の始めより続くDOS攻撃は、ネットワークのノードを立て続けにクラッシュさせ、Shapeshiftをはじめ交換所を中心にサービスを一時停止に追い込んだ。ガスコストを引き上げるEIP150は、その中で提案されたプロポーザルであり、Vitalik Buterinを含む開発者らは攻撃者からの攻撃を防止するための対策に取り組んできたが、ハードフォーク以外の方法が現状見つかっていない。
「(Ethcoreが取り組む)パリティクライアントのみのネットワークは、攻撃を受けているにも関わらず正常に稼働していることを実証した」と、Ethcoreの開発者であるMarek Kotewiczは話す。「しかし、欠陥はプロトコルにあり根本的解決にはならない。プロトコルを修正するのが最も近道だ」
EIP150をいつ導入するかに関しては確定していないものの、既定路線に向かっていることは間違いない。他方で、ガスコスト(gas price)の適正値については更に検討が必要になるだろう。Vitalik Buterinは次のように語った。
「動的な決定モデルの構築は研究課題です。EIP150のハードフォークのためにレビューや研究のための時間をかけるのは合理的ではありません。短期的には、”スタークラフト・スタイルのリバランス”は前進するための唯一の現実的な方法です。」
なお、Ethcore(Ethereum Foundationとは別の組織)はTwitter上で、クライアントのガスリミットを50万に変更することで、ハードフォークが実施されるまで攻撃を凌ぐことを提案している。
We are recommending that miners retarget for a 500k gas limit until we get the hard fork sorted. Statement from eth foundation to follow.
— ETHCORE (@ethcoreproject) 2016年10月12日
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