ビットコイン暴落-13%、Bitfinex取引所がハッキングを受け12万BTCの盗難被害にあったことが要因か


ビットコイン・ドル取引所最大手のBitfinex(ビットフィネックス; 香港)がハッキングにあい、119,756BTC(6347万ドル)が盗難にあった。顧客資産に被害が及んだ疑いだ。同社の広報担当者Zane TackettはReddit上でこれを認めている。
同社は午前3時JST、セキュリティ上の欠陥があったことを公式サイトで報告している。
「事故報告:本日、当社は取引停止に至るセキュリティ上の欠陥を確認しました。デジタルトークンの引出し、入金も同様に停止します。現在当社は事象の調査と原因の究明にあたっておりますが、一部顧客のビットコインが盗難にあったことも判明しています。[中略]我々は現在、盗難にあった顧客口座の判別と集計を行なっており、調査にあたっては顧客資産や信用ポジション、および資金・担保の調達を解決する必要があります。」(同社声明)
声明によれば、取引再開は原因究明と会計処理の目処がたった時点で行われると述べられており、状況は適時同社サイト上で報告されるとのことだ。同社はドルを担保にビットコインを借りられる信用取引も提供しており、損失はビットコインだけでなく担保にも影響が及びそう。
Bitfinexの取引停止を受け、ビットコインの価格は急落し始め、午前3時には600ドルだったものが午前6時には560ドル、午前8時には477.90ドルを付けた。現在は若干戻し、538.54ドル付近を横ばいに推移している。
取引所被害は後を絶たない。昨年1月にはイギリス大手Bitstampが19000BTCの被害に遭い、今年に入ってからもGatecoinやShapeshiftもハッカーの攻撃を受け仮想通貨を流出させている。Bitfinexは昨年5月にも1500BTCほどがホットウォレットから盗まれたことを報告しているが、今回はその比ではなくコールドウォレットが被害を受けた可能性が高い。もっとも、コールドウォレットがネットワークに接続されていればそもそもコールドではなく、またもしコールドウォレットが被害にあったのならば、それは内部犯行の疑いが強い。原因究明には今しばらくの時間が掛かる見込みだ。
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