Bitcoin Weekly Review: デリバティブ市場に過熱感はなく、上昇に乗れてない投資家も多いか

今週の値動き

- 3月4週のビットコインは20日に370万円から取引が始まりました。週中はレンジでの推移となり、大きな動きはありませんでした。今週は22日に米国でFOMCがあり、金融政策発表前に買われ始めます。一時今年の最高値となる382万円まで上昇しました。一方、金融政策発表後に急落し、価格は353万円を記録しました。翌日には即座に買い戻され、再度高値を試す展開となりました。今週は米国の金融政策発表があったため、かなり忙しない1週間となりましたが、現在の価格は24時間移動平均線の上位で推移し底堅さが見られました。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率

- 今週の資金調達率は小幅にプラスで推移しています。ここ1週間はマイナスで推移することもあり、現在は大きなポジションの偏りがない状態と言えます。価格は今年の最高値圏で推移していますが、さほどロングポジションが多くないことを見れば、先週からの上昇に乗れていない投機筋も多くいるようです。
2.ロング・ショート清算

- 今週のロングポジションとショートポジションの清算は、ロング側で3000万ドルの清算がありました。価格が今年の最高値を更新した後、相場が急落した時に大きな清算が発生しました。最高値近辺でロングポジションを建てたトレーダーのポジションが狩られたものと考えられます。ロングの清算額としては2週間ぶりの高さとなりました。
3.先物価格乖離(3ヶ月)

- 3ヶ月先の先物価格と現物価格の乖離率はここ1週間ほぼ横ばいで推移しています。現在は2.2%程度で推移しており、上乖離しているものの過熱感はありません。3月の頭と比べて価格は上昇している一方、先物は買われていないことがわかります。まだ買われる余地を残していることを示唆しています。
今週のオンチェーン
1.取引所保有のBTC推移

- 取引所が保有するビットコインの数量は足元で下落しています。ここ2週間は上昇傾向だった取引所保有BTCは足元で引き出されています。押し目で買い戻されたことを示唆しており、取引所保有BTCの下落は売り圧力の減少を示唆します。
2.含み益アドレス割合

- 含み益アドレス割合は価格の下落時に低下しましたが、高値圏を維持しています。現在は72%程度で推移しています。今年の始めが50%程度だったため、含み益が出ている投資家が増加しています。含み益アドレスの増加は利益確定の売りを引き出すため、今後どこまで伸びるか注目です。現在は約1年ぶりの高値圏で推移し、昨年の下落相場を耐えた投資家は利益を出しています。
まとめ
- 今週は価格が大きく動く場面もありましたが、週を通じてはほぼ横ばい推移となりました。安値圏では底堅さも見られ、悪くない値動きです。デリバティブ市場では過熱感が見られず、まだ買い控えている投資家も多くいると考えられます。オンチェーンデータでは取引所保有BTCが減少しており、今後も底堅い推移が継続すると予想されます。
MARKETSとビットバンクについて
bitbank MARKETSは国内暗号資産(仮想通貨)取引所のビットバンクが運営するマーケット情報サイトです。ビットバンクは日本の関東財務局登録済の暗号資産(仮想通貨)取引所です(暗号資産交換業者登録番号 第00004号)。
販売所について
ビットバンクの販売所なら、業界最狭クラスのスプレッドでお好みの暗号資産(仮想通貨)をワンタップで購入できます。
取引所について
ビットバンクならシンプルで軽量、しかも高い機能性を備えたスマートな暗号資産(仮想通貨)取引所で本格的トレードも可能です。
ビットバンクで暗号資産をはじめよう!
無料口座開設はこちら