Bitcoin Weekly Review: 取引所保有BTCが減少、売り圧力の低下につながるか?

今週の値動き

- 今週のビットコインは282万円近辺から取引が開始されました。週前半は上値が重い展開となりました。価格は昨日、大きく売られ一時270万円を割り込みました。しかし安値から買いが殺到し、反転上昇しました。昨日の終値は最終的にプラスとなり結果として急落は騙し下げでした。
- 現在の価格は24時間平均の24EMA(285.3万円)を上回り推移しています。292.0万円で取引され、本日も上昇して取引されています。強い値動きとなっている1時間足ですが、先週の高値となったレジスタンス近辺では上値が重くなることも予想されます。
- 週前半は冴えない値動きだったビットコインですが、現在はチャートが好転しています。レジスタンスを超えることができれば、来週も強い値動きに期待できるでしょう。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率

- ビットコインの資金調達率(FR)は小幅にプラスで推移しています。価格は下落傾向が続いている一方、まだロングポジションの比率は高い状態を維持しています。ロングポジションの比率が高いと上値が重くなる傾向があるため、引き続き弱い値動きが予想されます。現在のFRは0.3%程度で推移しています。
2.ロング・ショート清算

- ロングポジションとショートポジションの清算推移は、ロングポジションで多くの清算が発生しました。ロングポジションの清算額は久々に1000万円ドルを超えてきました。昨日、価格が下落した際に多くのロングポジションが清算されたと見られます。約3週間ぶりの多さとなりました。一方、ショートポジションでは目立った清算はありませんでした。
3.先物価格乖離(3ヶ月)

- 3か月先の先物価格と現物価格の乖離は今週、大きく下落しています。久々にマイナス圏に突入し、現在は-0.1%程度で推移しています。先物市場の投機筋はこの先の3ヶ月で価格の上昇を見込んではいないようです。かなり弱気目線が増えていることを示しています。昨日の価格の下落と共に強く売られている様子がわかります。
今週のオンチェーン
1.取引所保のBTC推移

- 取引所が保有するビットコインの数量は大きく下落しここ1ヶ月の最低値を下回りました。多くのユーザーが取引所からビットコインを取り出している様子が伺えます。長期目線の投資家はビットコインを買って自身のウォレットに送金していると考えられます。ユーザーからの潜在的な売り圧力は徐々に減少しているようです。
2.含み益アドレス割合

- ビットコインの含み益アドレスは今年の最低値を更新し、現在は52%台で推移しています。多くのアドレスで含み益が消え、短期的な投資家のアドレスのほとんどで損失を出していると考えられます。短期的な利益を確定する売りは出ずらい状況だと予想されます。ヒストリカルで50%近辺は相場の大きな転換点となりやすいため、投資家の入れ替えが進み、かなり調整が行われたと言えます。
まとめ
- ビットコインは週後半にかけて買いが戻り、現在は上昇しています。290万円台のレジスタンスが上値の重しとなっていますが、抜けることができれば来週の上昇にも期待です。
- デリバティブ市場ではFRが小幅にプラスで推移しており、まだロングポジションが多い状態です。相場は総悲観には至っておらず、短期的な利益を確定する売りも予想されます。
- オンチェーンデータでは引き続き強気のシグナルが示されています。取引所の保有BTCは下落し売り圧力の減少が見込まれ、損失アドレス割合も増加しています。デリバティブ市場ではやや弱気なシグナルも出ていますが、現在のチャートは強気に移行しており、総合的に底堅い推移が予想されます。
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