Bitcoin Weekly Review: 含み益割合は再度50%台へ、底堅い値動きへ移行できるか?

今週の値動き

- 今週は310万円近辺から取引が始まった。週始めは底堅く推移し、価格は一時320万円台を回復した。一方、火曜日のアメリカ時間から値動きが不安定になり、大きく売り越された。火曜日のデイリーの下落率は8.6%だった。
- 週後半に入ると徐々に高値を切り下げる値動きとなり、上値が重い展開が続いた。価格は現在も24時間平均となる24EMAを下回り、284万円ほどで取引されている。今後は移動平均線の上位を回復できるかが注目ポイントとなる。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率

- ビットコインの資金調達率(FR)は、ゼロに近い位置で推移しており、ロングポジション、ショートポジション共に偏りがない状態だ。ビットコインはここ数週間、レンジで推移しており、投機筋は方向感を決めかねているようだ。FRは足元で小幅にプラスで推移しているが、先週と比べプラス幅は大きく減少した。
2.ロング・ショート清算

- 先物取引の清算は、ロングポジション側が多かった。今週の値動きは下落する展開となったためロングポジションの清算が目立った。一方、清算額自体はさほど多くなく1000万ドル程度の清算が複数回発生したが、先週の大きな清算に比べるとかなり少なかった。ショートポジションでは目立った清算は、発生しなかった。
3.先物価格乖離(3ヶ月)

- 今週の3ヶ月先の先物価格と現物価格の乖離率は一時大きく下落した。火曜日に価格が大きく下落した際に、先物価格乖離率はマイナスに突入する場面があった。多くのロングポジションが解除されたことを示している。現在は1%程度の上乖離まで回復しているが、先物市場に参加する投機筋は弱気目線のトレーダーが徐々に増えているようだ。
今週のオンチェーン
1.取引所保有BTC推移

- 取引所保有BTCは価格が下落する直前に大きく上昇していた。同指標は今週の価格下落の前兆を示唆していた。現在の取引所保有BTCは週始めより下落しており、上昇分をほぼかき消した。価格が下落した押し目でビットコインを拾った投資家も多くいたようだ。取引所へのビットコイン送金が増加すれば上値が重くなるケースが多く、今後も同指標の動向には注目だ。
2.含み益アドレス割合

- 今週の価格下落の影響を受け、含み益アドレス割合も低下傾向にある。現在は55%程度で推移している。今週の始めには62%近辺まで上昇していたが、価格の下落で一気に低下した。最近の傾向として、含み益アドレスが50%台まで低下すると利益を確定する売りが減少する。売りがある程度一巡したことを示唆しており、今後は底堅く推移する可能性がある。
まとめ
- 今週の値動きは火曜日から流れが変わり、先週の上昇分のほとんどを帳消しにした。現在も価格は移動平均線の下位で推移し、弱い値動きとなっている。
- デリバティブ市場では多くのロングポジションが清算または解除されたとみられる。投機筋のロングポジションが減少したことで、投機熱は後退した。先物乖離率も一時マイナスになるなど、先物市場では弱気目線が増えている。
- オンチェーンデータでは、増加した取引所保有BTCが低下し、含み益アドレス割合も50%台に突入している。売り圧力は減少傾向にあると考えられ、値動きには底堅さも出てくることが予想される。
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