ついにここまできた!体内に埋め込むビットコインウォレットが話題に

オランダの起業家であるMartijn Wismeijerは、筋肉と皮膚組織の間にビットコインの秘密鍵を保存したNFCチップを両手に埋め込む方法を提案した。同氏は、秘密鍵が盗まれるリスクを回避するため、暗号化されたチップを皮下にインプラントすることが完璧な方法だと語る。

ガラスに覆われたこの無線周波数識別タグ(RFID)チップは、直径2mm ×長さ12mmのサイズで、888バイトのプログラマブルメモリが搭載されており、電池も必要としない。これは圧縮されたビットコインの秘密鍵を26個保存可能なサイズだ。更に、このチップは空港の探知機でも探知されないため、現在においてはほぼステルスなストレージであるとWismeijerは語った。

“If you are a bit more discrete about your implant, nobody will ever know it's there. Apparently the chips don't show up in a full-body scanner at airports ... totally secret agent style, available to consumers everywhere.” [訳] もしあなたがインプラントを離散的に行った場合、誰もそこにチップがあることを発見できないだろう。どうやら、チップは空港の全身スキャナに表示されないらしい ... どこでも使える完全秘密のエージェントスタイルの完成だ。

チップのインプラントは同氏の自らの体で試験済みであり、Galaxy S5やiPhone 6で読み取ることが出来たという。

ウォレットとしての進化

ビットコインの保管方法は何がベストかという論点について、これまで様々な提案が行われてきた。ビットコインはこれまで投機対象や資産としての側面に重きが置かれており、安全性を追求したウォレットが多かったように感じる。それもそのはずで、ビットコインは秘密鍵を盗難されてしまう、あるいは紛失してしまえばビットコインを取り戻す術はないために、利便性とのトレードオフで、安全性を高める他になかった。

今存在しているウォレットの種類を大雑把に分けると、3つのカテゴリに分けられる。一つ目は、秘密鍵を自分で保有するウォレット。2つ目は、秘密鍵を委託管理してもらうウォレット。三つ目は、シード値(パスワードみたいなもの)から秘密鍵を生成しアクセス・管理する方式のウォレットだ。

<table border="1"><tbody><tr><th></th><th>例</th><th>特徴</th></tr><tr><th>カテゴリ1<br /><br />秘密鍵を手元に持つ</th><td>Bitcoin-qtMultibitandroid walletコールドウォレットなど</td><td>HDDの故障、スマートフォンの紛失・盗難などによる秘密鍵の紛失に無力管理・セキュリティ対策をしていれば最も安全</td></tr><tr><th>カテゴリ2<br /><br />秘密鍵を委託する</th><td>Blockchain.info一般的なウェブウォレット</td><td>サーバーのセキュリティ対策に依存するサーバーダウンやサービス停止に弱い</td></tr><tr><th>カテゴリ3<br /><br />複雑なパスワードから秘密鍵を生成する</th><td>Counterparty.ioその他Deterministic Walletその他Brain Wallet</td><td>BIP32でランダムな単語を12個組み合わせたパスワードを元に秘密鍵を生成アクセスがかなり面倒だが、安全パスワードを紛失したら取り出せない</td></tr></tbody></table>

この他にもマルチシグネチャウォレットがあるが、これはカテゴリ1,2の複合系だと考えればいいだろう。利便性は著しく悪いため、日常的に使用する用途には適さない。

それでは、NFCチップのインプラント型ウォレットの出現はどのような意味を持つのだろうか。これは率直に言って、ウォレットの進化であると言えるだろう。例えば、スマートフォンからチップを読み取り、決済認証の鍵として使用するなどが考えられる。スマートフォンに秘密鍵を保持する必要がないため、セキュリティの面から見ても安全だ。

Wismeijerはこの技術を、自宅の鍵や目覚まし時計のスイッチなどの用途にも応用出来るだろうと語っている。

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