FOMCを無事に通過したBTC 上げ幅が今一つな理由は?

長谷川友哉
2022-03-18
(
Fri
)

17日のビットコイン(BTC)対円相場は32,355円(0.66%)安の4,855,533円と小幅に反落。ロシアとウクライナの停戦協議の進展に加え、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が概ね市場が織り込んでいた「3月の25ベーシスポイント(bp)利上げ+年内残り7回の25bp利上げ見通し」の通りとなった安心感で米株の急伸に連れ高となったBTCだったが、FOMCのインフレ抑制への思惑から米国の期待インフレ率は16日に反落(実質金利は反発)、BTCにはまちまちの内容となり、直近高値の493万円の更新には至らなかった。

昨日の相場は、FOMCの結果が消化される中、目星い手掛かりに乏しく480万円台での揉み合いに終始。binanceがドバイで運営する許可を正式に得たとの欧州時間の報道や、原油価格の反発を受けた期待インフレ率の反発もあったが、この日は前日と比べ出来高も細り、様子見ムード一色という印象だった。

ビットコインチャート
第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成
ビットコイン概況
第1表:BTC概況 出所:bitbank.cc、Glassnode、coingeckoより作成

BTCは、対ドルでは40,000ドルの上抜けに成功しているが、上値目途として挙げた43,000ドル(≒510万ドル)には届かず、42,000ドル(≒499万円)手前の水準で足踏み状態となっている。FOMCでは、政策金利を巡ってタカ派的なサプライズがなかったが、バランスシートの縮小を早ければ次回会合から始めるとのパウエル議長の発言があった。ただ、パウエル議長は会合後の記者会見で、「米国の経済は非常に強い」とも強調した他、ロシアとウクライナの停戦協議を巡り、ロシアのラブロフ外相は停戦向けた条件が「真剣に協議されている」と発言し、ゼレンスキー・ウクライナ大統領もロシア側の要求が「より現実的」となってきていると発言しており、近いうちにもブレイクスルーが見つかる期待感もあり、市場のリスク選好度が維持されている側面も強そうだ。

テクニカル的には、BTC対円は一目均衡表の三役好転を示現しており、強い買いシグナルが点灯している。ただ中期的には、1月から続くアセンディングトライアングルの上辺となる、45,000(≒534万円)のレジスタンスを突破しなければアク抜けとならないと指摘される。引き続き、同水準は相当に手強いレジスタンスになると見ており、もう一押し、何か強材料が欲しいところだ。

ビットコイン,先物資金調達率,ハッシュレートチャート
第2図:BTC対円、先物資金調達率、ハッシュレートとディフィカルティチャート 日次 出所:bitbank.cc、Glassnodeより作成
ビットコインテクニカル分析
第3図:BTC対円チャート 日足 出所:bitbank.cc、Glassnodeより作成
アルトコイン概況
第2表:アルトコイン概況 出所:bitbank.ccより作成

PDFリンク
bitbank Report 2022/03/18:FOMCを無事に通過したBTC 上げ幅が今一つな理由は?

著者
長谷川友哉
マーケット・アナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
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