BTC続伸も売り買い拮抗で上値重く まだまだ楽観禁物か

8日のビットコイン(BTC)対円相場は48,874円(0.97%)高の5,095,083円と三日続伸した。
週明け7日からXRPを筆頭にアルトコイン相場が上昇したことを受け堅調に推移したBTC相場は、週末にレジスタンスとなっていた480万円の上抜けに成功し、対ドルで43,000ドル水準となる496万円にタッチ。ドル建てで節目となる同水準で上値を抑えられると、欧州株の軟調推移が重石となり一時的に反落したが、アルトコイン高に支えられ485万円で切り返すと、世界4大会計事務所の一つ、KPMGがBTCとETHへの投資を公表し相場は496万円を突破、ショートスクイーズを伴い節目の500万円を回復し512万円周辺まで上値を伸ばした。
8日の東京時間にはXRPが再び上値を追う展開を繰り広げ、市場全体が上昇。BTCはおよそ1ヶ月ぶりに525万円まで上昇した後、欧州時間に入ると今度は全体的に利食いが入りBTCは43,000ドル水準まで押したが、節目の水準で買い支えられ、足元、510万円周辺まで戻している。


レジスタンスとして指摘した43,000ドル(≒465万円)を案外と簡単に上抜けしたBTC相場だが、昨日の日足は上下にヒゲを付けており、売り買いが拮抗していたことが示唆されている。KPMGのBTC購入や、昨日は米連邦捜査局(FBI)が2016年Bitfinexハッキング事件で不正に流出したBTCの大半を押収するなど好材料も出ているが、10日の米消費者物価指数(CPI)発表を控え、本日も上値は限定的だと見ている。
米国の物価上昇が和らげば3月の50bp利上げの可能性も低くなり、過度な金融引き締めが行われないとの思惑からリスク資産に買い戻しが入る余地もあろう。ただ、1月の米平均時給やエネルギー、資材価格の上昇から鑑みるに、依然として物価の落ち着きを期待できる状況ではないか。



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bitbank Report 2022/02/09:BTC続伸も売り買い拮抗で上値重く まだまだ楽観禁物か
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