やっと反発したBTC その底堅さには違和感も?

先週(1月31日〜2月6日)のビットコイン(BTC)対円相場は517,121円(11.83%)高の4,887,210円と2週続伸し、節目の500万円をうかがう展開。対ドルでは節目の40,000ドル(≒461万円)を回復した。
2日のADP雇用レポートの月間雇用者数変化の大幅下振れを受け、景気先行きへの不安感から430万円から420万円へ一段安を演じ、1週間以上続いた相場のジリ高基調に終止符を打ったBTCだったが、米株先の切り返しや、Wormholeから不正に流出したETHの回収を受けたETH相場の反発を追い風に下げ幅を奪回すると、4日の雇用統計直後に再び430万円割れを試すも、1時間足の200本移動平均線周辺で反発。この日は米株の上昇も相場の支えとなり440万円乗せに成功すると、ショートスクイーズを伴い相場は大幅上昇し480万円にタッチした。
週末の相場は同水準を巡り踊り場を形成したが、シカゴマーケンタイル取引所(CME)での先物取引が始まると、ギャップアップしたにも関わらず俄かに490万円にタッチしている。


先週の目玉材料だった米雇用統計は、非農業雇用者数変化が46.7万人増加(予想:15万人増)、失業率は4.0%(予想:3.9%)、平均時給は前月比0.7%、前年同月比で5.7%(予想:0.5%、5.2%)と、雇用者数変化と平均時給が上振れとなった。結果としては、3月からの金融引き締めを一層意識させ、来月の50bp利上げをも連想させる内容だったが、4日のBTCは11.59%高と久方ぶりに上伸し、やや違和感の残る値動きとも言えよう。
チャート上では、BTCは11月から続いた下降トレンドラインの上抜けに成功しているが、ここから上値を伸ばすことができるかと言えばあまり自信がない。4日の相場上昇には出来高の顕著な増加も伴っておらず、あくまでショートスクイーズによる機械的な相場上昇を受けたちょうちん買いだったようにも見える。相場は1月中旬に揉み合ったレンジまで戻しており、戻り売りやロングの損切りが入りやすいか。特に対ドルで節目の43,000ドル(≒496万円)周辺は硬いレジスタンスとなりそうだ。
10日の米消費者物価指数の発表までは、足元の水準で底堅くも上値の重いシナリオを想定している。



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