米株下落に歯止めかからず BTCはそれでも4万ドルを守れるか

20日のビットコイン(BTC)対円相場は125,929円(2.64%)安の4,645,146円と二日続落。対ドルでは心理的節目の40,000ドル(≒455.6万円)を目指す展開となっている。
400万円台後半で底堅くも方向感に欠ける展開が続いたBTCは昨日、Googleのブロックチェーングループ設立や中国の利下げ継続によるアジア株の上昇に支えられ、480万円周辺で推移し、対ドルでは42,000ドルを回復。米時間には、フィラデルフィア連銀製造業景気指数の上振れや新規失業保険申請件数の増加を受け、米株の反発期待からかBTCは上昇し、米株が実際に反発して始まると43,000ドル(≒489.7万円)を回復した。
しかし、米株が引けにかけて売り込まれたことでBTCも連れ安となり急反落を開始。相場は瞬く間にこの日の上げ幅を掻き消し、41,000ドル(≒467万円)をも割り込むと、10日安値(458.5万円)を目掛ける勢いで下げ足を速めた。


米長期金利の上昇の一服で株価の下落にも歯止めが掛かると思いきや、ナスダックが調整局面に入ったことや米連邦公開市場委員会(FOMC)を来週に控え、市場のリスク選好度の冷え込みが緩和される気配は薄い。ただ、FOMC前にこれほど警戒感が強まれば、結果が想定の範囲内だった場合、12月会合後と同様に買い戻しが入ることも予想される。「4回の0.25bpの利上げ」よりもタイトな内容となれば、リスク資産には打撃となろう。
FOMCまでの下値目途として指摘した40,000ドルがついに目前となっているBTCだが、月末期日のオプションの建玉が集中する同水準周辺では、やはり底堅く推移すると見ている。年明けから正念場が続くBTCだが、来週のFOMCの結果が出るまで冷静に模様眺めが無難だろう。



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bitbank Report 2022/01/21:米株下落に歯止めかからず BTCはそれでも4万ドルを守れるか
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