不安定な値動きのBTC アク抜けにはまだ時間かかるか?

23日のビットコイン(BTC)対円相場は156,595円(2.42%)高の6,632,010円と反発。対ドルでは、節目の57,000ドル(≒656.4万円)を回復した。
来年2月以降のパウエルFRB議長の続投が決まった22日のBTC相場は、荒い値動きのなか続落し、640万円割れを試した。パウエル氏の続投により、来年の利上げシナリオが一層濃厚になったことに加え、よりハト派なブレイナードFRB理事が議長に任命されなかったことが失望感に繋がった格好だ。その後は、citiが暗号資産(仮想通貨)部門に100人規模の採用を計画しているという報もあり、相場は対ドルで節目の56,000ドル(≒645万円)絡みで切り返したが、57,000ドルがレジスタンスとなり反落。一方、23日の相場も欧州序盤に不安定な値動きを演じたが、56,000ドル周辺をサポートにイーサ(ETH)や米株の反発に連れ高となり、一時は58,000ドル(≒668万円)に肉薄した。

今夜はFRBも注視する米個人消費支出(PCE)の発表を午後10:30に控えている。市場予想(前年同月比5.1%)と結果が合致すれば、株式市場でリスクオフを誘発せずにBTC相場が切り返す切っ掛けになると指摘したが、パウエル議長の再任により来年の利上げ時期前倒しや回数増加も警戒され始めており、物価上昇ペース加速による金融政策引き締めも相まって見通しはやや複雑だ。
他方、ビットコインはハッシュレートも失速気味となっており、9サイクル連続で上昇した採掘難易度も頭打ちとなるか懸念が燻る。ハッシュレートが低下傾向となれば、小中規模マイニング業者からの実需売りなども連想され、相場には重石となりうる。
このところ特段の悪材料が連発しているわけでもないが、BTCはテクニカル的なセンチメントから鑑みても下降トレンドの継続は警戒されやすいか。今週はPCEの上昇で相場も切り返せるかと期待していたが、アク抜けにはもう少し時間がかかる公算が出てきたと見ている。相場が19日安値を割り込めば、週明け指摘の通り、対ドルで節目の54,000ドル(≒621万円)、89日線(612万円)や一目均衡表の雲下限(600万円)が密集するエリアが下値目途としてある。





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