試されるビットコイン トレンドライン目前に懸念を振り切れるか

長谷川友哉
2021-10-01
(
Fri
)

9月30日のビットコイン(BTC)対円相場は226,729円(4.87%)高の4,881,846円と上昇。ゲンスラー米証券取引委員会(SEC)委員長のビットコイン上場投資信託(ETF)への支持発言や、BITFINEXとTetherに対するRICO法違反に関する集団訴訟の棄却を受け、東京時間のこの日のBTC相場は、460万円台中盤から490万円まで上伸。その後は戻り売りが入り失速するも、対ドルで節目43,000ドル水準となる479万円周辺で支えられると、米国内総生産(GDP)確報値が改定値から改善したことで再び上値をトライ。しかし、寄付きの米株が軟調に推移すると、BTCも上値を重くし反落した。

一方、その後はパウエル米連邦準備理事会(FRB)が議会証言で暗号資産(仮想通貨)を禁止することはないと発言したことや、ハッシュレートの上昇を追い風に、足元、490万円台乗せをうかがう展開となっている。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成

BTCは対ドルで、9月7日高値と18日高値を結んだ下降トレンドラインの上抜けを試す展開となっており、9月上旬から続く下降トレンドから脱却できるか否か、チャート的に重要な局面を迎えたと言える。

今月18日にも米連邦政府の資金枯渇が指摘され、債務上限問題が尚拮抗し株式市場の荒れ模様が続く中、昨日のBTCはこうしたリスクオフの流れに逆行する格好となったが、トレンドライン上抜けを目前に粘り腰を発揮できるか懸念は残る。米債務上限問題の他、中国の景気減速や電力不足に、資源・エネルギー価格の上昇を受けたインフレの更なる高進懸念など、世界的にリスク選好度を萎縮させる材料は数多く残っており、BTCはどこまで耐えられるか試さている状況だ。

本日の注目としては米個人消費支出(PCE)がある。先の米連邦公開市場委員会(FOMC)で発表された経済見通しで年末のPCE予想中央値が引き上げられていただけに、物価上昇率の高止まり引いては株価の更なる圧迫が懸念される。仮に今夜のPCEが市場予想を下回ったとしても、他の問題の影響でリスク選好度が改善する余地も限られると指摘され、BTCの上値余地も限定的か。

下降トレンド終焉を想起させるチャートとなっているが、しっかりと日足終値でトレンドラインを上抜けできるかがテクニカル的には鍵となる。

第2図:BTC対円チャート 日足 出所:bitbank.ccより作成
第3図:XRPETHLTCBCCMONAXLMQTUMBATOMG対円、対BTCチャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成
第1表:BTCXRPETHLTCBCCMONAXLMQTUMBATOMG対円、対BTC平均値、四本値 出所:bitbank.ccより作成
第2表:BTCXRPETHLTCBCCMONAXLMQTUMBATOMG対円、対BTC騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成
第3表:市場時価総額・出来高(¥)、主要銘柄市場占有 当日9時時点のデータ ※前営業日比 出所:CoinGecko.comより作成

PDFリンク
bitbank Report 2021/10/01:試されるビットコイン トレンドライン目前に懸念を振り切れるか

著者
長谷川友哉
マーケット・アナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
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