BTCは5万ドル維持失敗 雇用統計前に上値重たく

2日のビットコイン(BTC)対円相場は46,340円(0.86%)高の5,414,005円。直近3日間で相場は510万円〜550万円レンジの下限から上限まで一時上昇しており、対ドルでは昨日、心理的節目の50,000ドルを超える場面もあった。
循環物色の流れが続く中イーサ(ETH)主導で530万円台に乗せたBTCは、昨日もADAの3ドル乗せに連れ高となり東京時間に540万円に乗せた。その後も、米株価指数先物やアルトコインの上昇が相場の支えとなり550万円にタッチし対ドルでは50,000ドルに乗せたが、欧州時間に入り3月25日安値の50,300ドル(≒553万円)周辺で上値を抑えられると高値での揉み合いに転じた。米時間序盤には再び50,300ドルを試すも失敗し反落。相場は540万円台を維持するも、本日の雇用統計を前に戻りは鈍くなっている。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成
シカゴ購買部協会の月次レポート、ADP雇用統計さらにはISMの雇用指数はいずれも米労働市場の顕著な改善を示す結果ではなかった。これにより、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で資産購入プログラムのテーパリング開始時期が発表される可能性が低くなったと言え、市場からは安心感がうかがえる。
ただ、直近数ヶ月のADP雇用統計は、労働相が発表する雇用統計の先行指標とは機能していないことから、本日は予想外に強めの数字が出る可能性も拭いきれない。市場予想では、8月の非農業部門雇用者数は75万人の増加と、7月の94.3万人から減少が予想されており、労働市場の回復ペース鈍化が今夜も確認されれば、テーパリングアナウンスが早くても11月のFOMC会合になるとの思惑からBTCはレンジ上限上抜けを試すか。





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