ロンドン通過でETH反転上昇 今夜は上昇トレンド復帰をかけた重要局面

5日のビットコイン(BTC)対円相場は131,215円(3.02%)高の4,477,999円と二日続伸し、対ドルでは心理的節目の40,000ドルを回復した。
前日の相場は、ADP雇用レポートが市場の予想を大幅に下回ったことで、早期の米テーパリング観測が後退し420万円台乗せに成功。その後は複数米連邦準備理事会(FRB)メンバーが早期テーパリングについて言及しドルが急反発を演じるも、ハードフォークによるアップデート(ロンドン)を翌日に控えたイーサ(ETH)の上昇にBTCは支えられ、430万円台も奪回した。
一方、5日のBTCは東京時間から一転して上値を重い展開。ハードフォーク実施による事実売りが警戒されたかETHが軟調に推移するとBTCも連れ安となり、欧州時間に入ると前日の上げ幅を掻き消した。しかし、フランスでBTC価格連動型の上場投資信託(ETF)がローンチされると報じられると相場は410万円で綺麗に切り返し、イーサリアムがハードフォークを実施するとETHの反転上昇に連れ高となり、足元、450万円台乗せを伺っている。

本日は米雇用統計に市場の注目が集まる。4日のADP雇用レポートでは月間雇用者数が33万人増と、市場予想の69.5万人を大きく下回る結果となった一方、5日の米失業保険では、新規申請件数と継続申請件数が共に低下。また、ISM非製造業系強指数では7月の雇用指数が拡大に転じている。こうした中で、ウォーラー米練準備理事会(FRB)理事やクラリダ副理事、さらにブラード総裁(セントルイス)とカプラン総裁(ダラス)がここ数日の間に相次いで早期テーパリングを支持する発言をしており、今夜の雇用統計が強めに出た場合の市場へのインパクトには注意を要する。
チャート上では戻り順調に見えるBTCの対円相場だが、このまま1日高値の469.9万円を目指せるかも今夜の雇用統計に掛かっていると言える。1日高値の上抜けに成功すれば、5月から続くレンジ上限(43,000ドル≒472万円)のブレイクも視野に入るため、今夜は上昇トレンド復帰をかけた重要な局面となると見ている。





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bitbank Report 2021/08/06:ロンドン通過でETH反転上昇 今夜は上昇トレンド復帰をかけた重要局面
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