イーサリアムが200日線維持失敗 CPIサプライズ再来で市場混乱

13日のビットコイン(BTC)対円相場は38,884円(1.06%)安の3,621,323円と小幅に続落。東京時間のこの日の相場は、前日終値の366万円周辺で動意に欠ける展開に終始したが、6月の米消費者物価指数(CPI)が市場の予想を上回り、2008年来の伸びとなると、米株先の急落につれる形でビットコインも下落。その後は、BNYメロンとグレイスケールの提携が発表され358万円で切り返すも、米株のリスクオフが重石となり364万円で反落。米市場引け後には下げ幅奪回をトライするも、戻りは鈍かった。
アルトコインも昨日は広く売られ、時価総額第2位のイーサ(ETH)の対円相場は、9,818円(4.37%)安の214,882円と200日移動平均線(22万円)の維持に失敗した。

昨日はCPIサプライズの再来となった。総合CPIもコアCPIも前年同月比で市場予想を上回っただけでなく、ベース効果と関連のない前月比のデータも予想を上回り、米連邦準備理事会(FRB)の手に負えないインフレが到来する懸念が市場のリスク選好度を萎縮させた格好だ。
こうした中で本日から2日間にかけてパウエルFRB議長の上下両院での証言が行われる。これまで一貫してインフレの上昇は一時的な要因としてきたFRBだが、労働市場の状況や昨晩のCPIを受けて姿勢に変化があるか、また政策正常化開始のタイミングを前倒しにするか否かのヒントが得られるか注目だ。
ビットコインは短期的に方向感に欠ける展開となっているが、8日安値の354万円を割り込めば、先月26日安値の335万円や、22日安値の320万円が下値目途としてあり、目先ではレンジ下限を試す展開に注意を要するだろう。今夜はパラグアイでビットコイン法が提出される他、パウエル議長証言の前に米卸売物価指数(PPI)の発表も控えており、薄商いが続く現状を考慮すれば相場のチョッピーな動きが想定される。





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bitbank Report 2021/07/14:イーサリアムが200日線維持失敗 CPIサプライズ再来で市場混乱
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