BTCはドージコインに連れ高 本日は四川省マイニングシンポジウム

6月1日のビットコイン(BTC)対円相場は67,481円(1.65%)安と反落したものの、終値は4,025,999円と心理的節目の400万円を維持した。
昨日のビットコイン相場は朝方から2段上げを試す展開で、1時間足の200本移動平均線での短期保ち合いから一時的に上放れとなり415万円にタッチするも、日経平均株価の下落が相場の重石となり上に往って来いを演じた。東京時間は同200本移動平均線を挟み込み方向感に欠ける展開となるも、欧州序盤でのユーロ安によるドルインデックスの急反発を受けて、ビットコインは400万円を割り込んだ。米時間には、コインベースの暗号資産(仮想通貨)デビットカードがアップルペイとグーグルペイで利用可能になったことや、3連休明けの米株式市場が寄り付きで上昇したことを受け410万円まで反発したが、その後発表されたISM製造業景況指数で雇用指数の伸びが鈍化(4月:55.1→5月:50.9)したことが意識されたか相場は反落し、引けにかけては390万円台での推移となった。ただ、今朝方にコインベースの機関投資家向けプラットフォームのコインベースプロがドージコイン (DOGE)の上場を発表すると、ビットコインはDOGEの上昇に連れ高となり400万円を回復している。

ビットコインのハッシュレートは、150 Ehash/Sからやや低下した145 Ehash/Sでの推移。トレンドとしては横ばいが続いており、相場と連動している印象を受ける。ただ、本日は中国・四川省でのマイニングに関するシンポジウムが開催される予定となっており、この先、マイニングに対する四川省の対応がどれほど厳しいものとなるかが焦点となる。結果が本日中に出るとは限らないが、全面禁止を回避できれば更なるセンチメント悪化は避けられるか。
ISMのレポートでは、5月は新規受注の伸びにより根強い需要が確認されたが、4日の雇用統計を前に雇用指数が危うい数値となった。本日は米地区連銀経済報告書(ベージュブック)、さらに3日にはADP雇用統計といった雇用統計の先行指標が発表され、労働市場の供給サイドに改善が見られなければ、相場には向かい風となり得るため注意したい。
四川省マイニングシンポジウムも米雇用統計も、どちらも相場への影響は大きいと指摘されるため、気の抜けない状況は続くだろう。3万ドル(≒329万円)を目掛け安値をトライするシナリオに引き続き注意が必要だと見ている。





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bitbank Report 2021/06/02:BTCはドージコインに連れ高 本日は四川省マイニングシンポジウム
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