FOMC控え小動きのビットコイン 上値余地あるも過度な楽観に注意

27日のビットコイン(BTC)対円相場は123,157円(2.10%)高の5,993,006円と2日続伸。26日の相場は、510万円で反転シグナルとなるダブルボトムを形成し、ショートスクイーズを伴ってネックラインの上抜けに成功し10%強高と大幅反発していた。
米時間26日の後場に発表されたテスラの決算で、同社が保有するビットコインの10%を売却したことが明らかになり、ビットコインの対円相場は588万円で上値を重くするも、1時間足の200本移動平均線が相場のサポートとなり、27日の東京時間の相場は580万円周辺で底堅い推移で始まった。東京時間の引けにかけては、主要アルトコイン相場の上昇に牽引される形で小幅に一段高とし、590万円台を回復するも、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を直近に控えていることもあり、欧州時間から米時間にかけての相場は、590万円台で踊り場を形成し方向感に欠ける展開となった。
一方、イーサリアム(ETH)の対円相場は、欧州投資銀行(EIB)がイーサリアム上で1.2億ドル相当のデジタル債権を発行するとの報道を受け、終値で史上最高値を更新し、291,200円の高値を記録した。

26日の急反発を受けて、ビットコインの対円相場は、ボリンジャーバンドの下降バンドウォークと、一目均衡表の三役逆転という強い売りシグナルを一気に解消している。しかしながら、ボリジャーバンドセンターラインの下降推移、一目均衡表の遅行スパン逆転、同均衡表の逆転が継続しており、テクニカル的な側面を直近数ヶ月までの調整局面と比較すると、テクニカルの節目では戻り売りが意識されやすいと指摘される。よって、目先の上値目途としてはボリンジャーバンドのセンターラインが走る620万円や、対ドル2月高値水準となる635万円があるが、過度な楽観は控えたい。
本日のFOMCでは、①現行政策へのコミットメント継続が確認できるか否かと、②テーパリングについて開始条件のヒントを市場に伝達し始めるか否かが主な注目点となろう。
①に関しては、パウエル議長自身、米経済が「転換点」にあると言及しており、経済回復をしっかりと軌道に乗せるためにも緩和策に変更は加えない可能性が高いと指摘される。②についても、同様の理由から出口戦略の議論は時期尚早とも考えられる一方で、当局者的には出口について市場に意識させるきっかけを常に残しておきたいとも考えられ、記者会見でのパウエル議長の発言が注目される。





第3表:市場時価総額・出来高(¥)、主要銘柄市場占有 当日9時時点のデータ ※前営業日比 出所:CoinGecko.comより作成
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bitbank Report 2021/04/28:FOMC控え小動きのビットコイン 上値余地あるも過度な楽観に注意
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