BTCはダブルボトム形成失敗 イーサリアムが一人勝ちの理由

長谷川友哉
2021-04-23
(
Fri
)

22日のビットコイン(BTC)対円相場は248,873円(4.27%)安の5,578,074円と続落し、3月26日からの上昇幅を掻き消した。一方、時価総額第2位のイーサリアム(ETH)は、一時12.08%上昇し史上最高値の285,693円を記録。その後は利食いで反動安となるも、この日は4,090円(1.60%)高の259,000円で終値を付けた。

東京時間のこの日のビットコイン相場は上下に触れながらも横ばいの推移。序盤には売りが入り584万円から570万円まで押すも、ドル建ての相場が18日安値の53,000ドルにタッチすると反発し、ダブルボトムを付けて元の水準まで戻した。その後は、イーサリアムの買いがライトコイン(LTC)やビットコインキャッシュ(BCH)にも回る中、ビットコインはジリ高となり、米時間序盤には600万円にタッチ。しかし、バイデン米大統領が富裕層に対するキャピタルゲイン税の2倍近くの引き上げを提案する見通しが伝わるとリスクオフムードが波及。史上最高値を更新したイーサリアム相場の強い反動もビットコイン相場の重石となり、ビットコインはダブルボトムのネックラインとなる水準まで戻ることなく、明朝から安値を広げる展開となった。ドル建ての相場は18日安値を一時割り込んだが、2月25日安値の50,300ドル付近で切り返し、足元では自律反発の様相で51,300ドルを奪回。ビットコイン対円は557万円周辺で推移している。

ビットコインチャート
第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成

イーサリアム相場は異様な強さを発揮しているが、イーサリアムのエコシステムを駆使して発行される非代替性トークン(NFT)市場の盛り上がりや、分散型取引所(DEX)での取引の出来高が上昇傾向にあることから、実用面で注目を集めていることも納得がいく。また、主要DEXのUniswapは来月5日にバージョン3のローンチも予定しており、流動性提供者(LP)が受け取る手数料や自動メーケットメイカー(AMMs)システムの改善によって、これまで以上に流動性が向上すると期待されている。

さらに、低下基調が続くビットコインの市場占有率(ドミナンス)もアルトコインシーズンの到来を匂わせている。過去のパターンだとイーサリアムやその他時価総額上位のアルトコインがこうした動きを主導することが多く、アルトシーズンへの期待感からイーサリアムを始め主要アルトには買いが入りやすいか。

とは言え、ビットコイン相場は危うさが増す形となっている。昨日の下落により、ビットコインはボリンジャーバンドのバンド幅拡大に相場の終値での-2σ割れが伴っており、下降バンドウォーク(-2σと-1σの間を推移しながらの相場下降トレンド)に突入した可能性がある。また、相場は一目均衡表の雲の中での推移となっており、強い売りシグナルとなる三役逆転が一層に意識されそうで、テクニカル的には流石に下値リスクへの警戒が強まる。

終値ベースではチャート上の節目である51,300ドル(553.5万円)をなんとか死守し、昨日は-3σに安値がタッチしているため、目先では自律反発にも期待できるが、早期に雲上限(590万円)と-1σ(597.6万円)を回復できなければテクニカル的なセンチメントの改善には繋がらないだろう。

今月の注目ポイント

ビットコインテクニカル分析
第2図:BTC対円チャート 日足 出所:bitbank.ccより作成
アルトコインチャート
第3図:XRPETHLTCBCCMONAXLMQTUM対円、対BTCチャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成
ビットバンク仮想通貨市場1
第1表:BTCXRPETHLTCBCCMONAXLMQTUM対円、対BTC平均値、四本値 出所:bitbank.ccより作成
ビットバンク仮想通貨市場2
第2表:BTCXRPETHLTCBCCMONAXLMQTUM対円、対BTC騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成
仮想通貨ドミナンス、時価総額、出来高
第3表:市場時価総額・出来高(¥)、主要銘柄市場占有 当日9時時点のデータ ※前営業日比 出所:CoinGecko.comより作成

PDFリンク
bitbank Report 2021/04/23:BTCはダブルボトム形成失敗 イーサリアムが一人勝ちの理由

著者
長谷川友哉
マーケット・アナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
MARKETSとビットバンクについて

bitbank MARKETSは国内暗号資産(仮想通貨)取引所のビットバンクが運営するマーケット情報サイトです。ビットバンクは日本の関東財務局登録済の暗号資産(仮想通貨)取引所です(暗号資産交換業者登録番号 第00004号)。

販売所について

ビットバンクの販売所なら、業界最狭クラスのスプレッドでお好みの暗号資産(仮想通貨)をワンタップで購入できます。

取引所について

ビットバンクならシンプルで軽量、しかも高い機能性を備えたスマートな暗号資産(仮想通貨)取引所で本格的トレードも可能です。

豊富な機能を持つ、
安定したビットバンクのアプリ。
外出先でも取引のチャンスを逃しません。
ビットバンクで暗号資産をはじめよう!
無料口座開設はこちら
新着記事
VIEW ALL
新着記事
VIEW ALL
市況・相場分析
VIEW ALL
調査レポート
VIEW ALL

ニュース速報

VEIW ALL