史上最高値更新のビットコイン 今夜の目玉イベントでどう動くか

長谷川友哉
2021-04-14
(
Wed
)

13日のビットコイン(BTC)対円相場は354,828円(5.40%)高の6,923,350円と上伸し、過去最高値(6,724,683円)を更新した。対ドルでも最高値の61,788ドルを更新し、63,774ドルの高値を付けた。イーサリアム(ETH)の対円も最高値を更新し、16,331円(6.97%)高の250,582円。リップル(XRP)対円は終値にかけて売られるも、一時は205円にタッチし、2018年1月15日以来の高値に浮上した。

東京時間のこの日のビットコインは確りとした推移で、対ドルで節目60,000ドル水準となる656万円から前日高値の670万円を試しにいった。短期レンジの上限として意識された同水準では戻り売りが入るも、今週のメインイベントであるコインベースのナスダック上場を翌日に控え、市場では買いの順回転が加速し、欧州勢参入後に相場は急伸し、670万円と3月高値を一気に上抜け690万円台に初めて浮上した(第2図)。

米労働省がこの日発表した消費者物価指数(CPI)は、前月比0.6%、前年同月比2.6%上昇と、ベース効果もあって高水準となり、金(ゴールド)にはインフレを警戒する買いが見られた。一方のビットコインは、NY時間の序盤こそ小確りと推移し694万円にタッチするも、史上最高値圏に浮上したことで利益を確定する売りに上値を抑えられる格好となり、NYの終盤には682万円まで押した。ただ、コインベース上場への期待感やインフレの伸びが示されたことで下値も限定的となり、NY市場の引け後からは押し目買いの様相で反発し、692万円周辺まで値を戻している。

ビットコインチャート
第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成
ビットコイン1時間足チャート
第2図:BTC対円チャート 1時間足 出所:bitbank.ccより作成

米CPIは前年同月比でおよそ3年ぶりの高水準となった訳だが、ベース効果による一時的なインフレ進行は米連邦準備理事会(FRB)が描くシナリオ通りとなっており、政策引き締めを警戒させるものではないだろう。むしろ、インフレが進行してもゼロ金利政策が維持される環境はビットコインにとって追い風と見込む。

本日は今週の目玉イベントであるコインベースのナスダック上場がある。コインベースは米国における機関投資家の窓口を担うなど、同社の業績や株価自体が仮想通貨の受給の尺度としても注目される。大手仮想通貨交換業の米国での上場は歴史的なイベントであることから、市場では期待感が膨らんでいる一方、直近の市場全体の上昇を鑑みるに「事実売り」が入る可能性も警戒される。仮想通貨業界にとっては新たなチャプターの幕開けとなるが、短期的な相場のボラティリティ上昇には注意を要そう。

テクニカル的には、ビットコインの出来高が戻ってきたことに注目したい。水準としては記録的な物ではないが、3月高値というチャート上の節目の突破に出来高の増加が伴ったことで、ダウ理論の観点からはある程度確度の高い上昇トレンド入りが指摘される。また、目先で値幅調整となった場合でも、3月高値や60,000ドル水準が相場のサポートとなりやすいだろう。

最高値を更新したことで、テクニカル的な上値目途が見定め難くなっているが、1時間足では上昇フラッグの形成が指摘され、パターン完成となれば直前の上げ幅と同等幅の上昇が見込める。この場合の目標地点は、720万円周辺となる。

今月の注目ポイント

ビットコインテクニカル分析
第3図:BTC対円チャート 日足 出所:bitbank.ccより作成
アルトコインチャート
第4図:XRPETHLTCBCCMONAXLMQTUM対円、対BTCチャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成
ビットバンク仮想通貨市場1
第1表:BTCXRPETHLTCBCCMONAXLMQTUM対円、対BTC平均値、四本値 出所:bitbank.ccより作成
ビットバンク仮想通貨市場2
第2表:BTCXRPETHLTCBCCMONAXLMQTUM対円、対BTC騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成
仮想通貨ドミナンス、時価総額、出来高

第3表:市場時価総額・出来高(¥)、主要銘柄市場占有 当日9時時点のデータ ※前営業日比 出所:CoinGecko.comより作成

PDFリンク
bitbank Report 2021/04/14:史上最高値更新のビットコイン 今夜の目玉イベントでどう動くか

著者
長谷川友哉
マーケット・アナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
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