BTCは650万円で踊り場を形成 アルトターン発生でアルト対BTCが上昇

1日のビットコイン(BTC)対円相場は7,258円(0.11%)高の6,502,881円とほぼ変わらず。直近2日間の相場は650万円周辺で踊り場を形成し、横ばいとなっている。
米国のADP雇用統計の大幅改善や、ゴールドマンサックスの富裕層向け暗号資産(仮想通貨)投資商品検討の報で、31日のビットコイン相場は仕掛け的な売りから一変して切り返し、630万円から660万円まで戻したが、欧州で強化されるコロナ対策の行動規制に上値を抑えられる形となり、31日のNY市場から方向感に欠ける展開となっている。ただ、ADP雇用統計が上振れたことで、本日、米労働省が発表する雇用統計も前向きな結果が期待され、昨日は新規失業保険申請件数が市場の予想に反して71.9万件と増加するも、相場の反応は極めて限定的だった。

昨日は、米製造業購買担当者景気指数(PMI)とISM製造業景況指数が市場の予想と合致し上向き、S&P総合500種は初めて4000ポイントに乗せるなど、ビットコインが上値を伸ばしてもおかしくなかったが、代わりにアルトターン(ビットコインからアルトコインに資金が流れる現象)が発生し、主要アルトは対円、対BTC共に概ね確りとした推移となった(第2図)。
ビットコインはこうした中で膠着状態となっているが、リスク選好度の改善は循環物色でアルトドレイン(アルトコインからビットコインに資金が逆流する現象)を引き起こしやすいと指摘され、踊り場上放れは時間の問題と言えよう。相場が動く切っ掛けはやはり今夜の米雇用統計と見ており、NY市場からの流れに注目だ。
アルトドレインの発生と雇用統計の上振れが確認されれば、ビットコインは60,000ドル(≒663万円)乗せから対ドル史上最高値水準の684万円を試す展開が期待される。一方、指標が下振れた場合にはレンジ下限の646万円を割り込むことも予想され、テクニカル的にも今夜は勝負どころと見ている。






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bitbank Report 2021/04/02:BTCは650万円で踊り場を形成 アルトターン発生でアルト対BTCが上昇
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