ビットコインは戻り一巡の様相 ボリンジャーバンドから警戒シグナルも

25日のビットコイン(BTC)対円相場は257,753円(4.88%)安の5,026,895円と反落。昨日は一部のアルトコインが上昇して終値を付けるも、市場では概ね上値の重さが目立った。
この日のBTC相場は、NY市場まで前日終値の528万円を挟み込みほぼ横ばい。23日から米連邦準備理事会(FRB)の複数当局者らが、足元の雇用とインフレは目標からほど遠く、現行の緩和策がしばらくの間は適切であるとの認識を相次いで示したことで、相場は底堅く推移していた一方、昨日はテクニカルのチャートポイントが密集する540万円〜550万円エリアまで戻したことで、NY市場からは戻り売りが入った。また、昨日は米10年債利回りの上昇を受けたドルの反発も相場の重石となり、NY市場時間のBTC相場は売り一色。NY引け後には短期レンジの下限(510万円)割れを試す展開となり、今朝方に同水準を割り込み終値を付けた(第2図)。


引き続き、BTC相場は底入れから値を固める展開をメインシナリオとして想定しているが、テクニカルでは一点、懸念すべき水準を相場が割り込んでおり、足元での突っ込み買いには注意したい。週明けの急落により、BTC対円のボリンジャーバンドはスクイーズ(バンド幅の縮小)が進行しており、昨日の相場は終値でセンターラインの維持に失敗している。1月20日辺りのチャートからも見て取れるように、こういった状況では相場が-2σ(≒429万円)まで走る傾向があり、もう一段と安い水準で値固めとなる可能性も視野に入ってきた(第3図)。
目先の下値目途は一目均衡表の基準線(≒476万円)と指摘したが、同水準や23日安値(471万円)を死守できるかが目先の焦点となろう。二番底か続落か、短期的にはさらなる下値リスクをサブシナリオとして考慮する。





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bitbank Report 2021/02/26:ビットコインは戻り一巡の様相 ボリンジャーバンドから警戒シグナルも
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