湧き出る好材料で600万円乗せ ビットコインの好調相場どこまで続くか

先週(15日〜21日)のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比964,985円(18.87%)高の6,080,000円と、2週連続で最高値を更新し終値で節目600万円台に乗せた。先週の上昇を受け、ビットコインの時価総額は110兆円に乗せ、テスラやテンセントの時価総額を上回り、金(ゴールド)の約1/10の水準となった。
先週も、モルガン・スタンレーとブラックロックのBTC投資検討や、マイクロストラテジーのBTC購入を目的とした転換社債の発行、更にはロビンフッドの現物暗号資産(仮想通貨)提供開始など、前週に続き湧くように好材料が出た。相場は過熱感を帯びながらもこうした材料に反応し、17日には対ドルで50,000ドル(≒527万円)乗せに成功。週末21日には58,000ドル(≒611万円)にまで上昇した。

600万円乗せと絶好調の相場だが、引き続き反動による下値リスクには注意が必要と見ている。相場のトレンドの方向に沿って出来高が増加していけば、確度の高いトレンドと言えるが、足元の出来高減少傾向はテクニカルの観点からあまり芳しくないと言えよう。事実として相場は底堅いが、買い手の息切れがそろそろ来ないか、警鐘を鳴らしているようにも見える。短期物のヒストリカルボラティリティ(HV)も低下しており、やはり一旦は相場が値を固める局面に入るか。
反落の場合、目先では13日移動平均線(538万円)、一目均衡表転換線(549万円)、ボリンジャーバンド1σ(568万円)が下値目途としてある。
今週は、米時間23日と24日にパウエル米連邦準備委員会(FBR)議長の上院銀行住宅都市委員会での証言に注目。先週の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では特段サプライズがなかったが、今春以降の雇用と経済回復が見込まれ長期金利が上昇する中、パウエル議長の発言には相場も敏感に反応するだろう。





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bitbank Report 2021/02/22:湧き出る好材料で600万円乗せ ビットコインの好調相場どこまで続くか
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