ビットコイン怒涛の年末年始ラリー XRPは時価総額第4位陥落間近

先週(2020年12月28日〜2021年1月3日)のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比690,034円(25.41%)高の3,406,033円と、怒涛の年末年始ラリーを繰り広げ、心理的節目の300万円を大きく上回り3週続伸した。2020年の相場は年間で280.77%上昇し、半減期のあった年としては過去最高の上昇率を記録した。
先週は、トランプ米大統領が一度は署名を拒否した追加経済対策と歳出法案に署名したことで、年末からの連邦政府機関閉鎖に対する懸念が解消したことに加え、英国での新たなコロナワクチン承認や、中国で初の国産コロナワクチン承認もリスク選好を後押しした。また、31日には米投資顧問会社のヴァネックが、ビットコイン上場投資信託(ETF)組成許可を米証券取引委員会(SEC)に申請したことも材料視され、年末のBTC相場は300万円突破に王手を掛ける展開となった。
昨年クリスマス直前には、世界でETF大手のブラックロックがブロックチェーン人材の募集を開始したことも注目されており、2021年は遂にビットコインETFが誕生する年となるか、バイデン政権下でのSEC局長人事と合わせて今年の注目材料の一つとなろう。


時価総額上位のアルトコインもXRPを除いて年始から騰勢を強めており、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCC)は週次で25%を超える上昇率となった。一方、リップル社に対するSECからの訴訟問題で揺れるXRPは先週、20%を超える下落率を記録し、相場は昨年7月下旬の水準まで値を下げている。年末にかけてもXRPの取り扱いを巡る発表が相次いで出され、B2C2(マーケットメイカー)、コインベース、OKCoin、ビットレックス、バイナンスUSなどがXRPに関わるサービスの停止もしくは停止予定を発表している。こうした中、XRPは時価総額第4位の座から陥落寸前となっており、時価総額第5位のLTCとの差は、足元約8,600万ドルにまで縮まっている。
今週のBTC相場は高値揉み合いを予想する。年始より破竹の勢いで上伸した相場だが、本日から投資家が本格的に戻ってくることから利益を確定する動きもあろう。また、テクニカル的にも相場はボリンジャー2σを超えて推移しており、目先では過熱感を冷ます期間が必要か。ただ、循環物色も始まり、金相場は年始高になりやすいというアノマリーもあることから、対ドルで節目の32,000ドル(≒329万円)や31,000ドル(≒319万円)水準では押し目での買い支えが期待されよう。上値目途は直近高値の358万円がある。





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bitbank Report 2021/01/04:ビットコイン怒涛の年末年始ラリー XRPは時価総額第4位陥落間近
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