下げ止まったBTC 前日の急落は反転サインとなるのか?

長谷川友哉
2020-10-30
(
Fri
)

29日のビットコイン(BTC)対円相場は16,271円(1.17%)高の1,404,946円と反発。前日は逃避目的のドル買いの加速で金やユーロ、更には米株が安値を広げる展開となり、BTCも144万円周辺からおよそ10万円ほど吐き出す場面も見られた。

相場は、昨日の東京時間が始まる頃には対ドルで13,300ドル(≒139万円)水準まで戻し、東京市場の引けまでは同水準で揉み合いに終始。欧州時間に突入すると幅広いドル買いの流れが再開し、相場は一時135万円を目掛け下落したが、暗号資産(仮想通貨)カストディーのフィデリティー・デジタル・アセットのアジア進出の報や、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が12月の会合で追加緩和の可能性を示唆したこと、更に米新規失業保険申請件数が減少基調となったことでリスク選好が持ち直し、相場はプラス圏に浮上。NY中盤には142万円台に乗せるも、足元では戻り売りが入り140万円周辺まで押している。

第1図:BTC対円チャート(1分足)、前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成

カストディーのフィデリティーがアジアに進出するということは、それだけBTCを長期で運用する需要があるということで、相場ももう少し反応しても良さそうだが、前日の急落が記憶に新しいこともあってか、依然として警戒感が燻っている模様だ。一方、相場は28日の急落以降、節目の13,000ドル(≒136万円)割れを二度試したが、終値では同水準を回復しており、12,800ドル(≒133.8万円)周辺での買い支えが根強い。

トレンドの反転サインとして「出来高の増加と大きな値幅を伴う相場の下落」を指摘してきたが、28日の急落がこれに当てはまるのか。現在の相場は2019年6月末から7月にかけての水準で推移しているが、当時相場が天井を形成した際は、高値と安値ベースで30万円ほどの値幅を日次で記録した。それと比較すると足元の相場の値動きは幾分落ち着いている方だ。上述の通り、28日は高値と安値ベースで10万円程度の値幅で、終値ベースでは2.66%安とBTCにしては驚くほどの下落ではない。

勿論、欧米でのコロナ感染第2波や米大統領選を前に伝統的金融市場ではリスク回避の動きが進むことも想定されるが、個別の強材料が複数出たことで、直近で独自の動きを取り戻しつつあるBTCには上昇基調を維持する余地があると見ている。

第3図:BTC対円チャート 日足 出所:bitbank.ccより作成
第1表:XRPETHLTCBCCMONAXLM対円前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成
第4図:XRPETHLTCBCCMONAXLM対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成
第2表:XRPETHLTCBCCMONAXLM対BTC前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成
第5図:XRPETHLTCBCCMONAXLM対BTCチャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成
第3表:市場時価総額・出来高(¥)、主要銘柄市場占有 当日9時時点のデータ ※前営業日比 出所:CoinGecko.comより作成

PDFリンク
bitbank Report 2020/10/30:下げ止まったBTC 前日の急落は反転サインとなるのか?

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