BTC保ち合い上放れ スクエア社ビットコイン購入で切り返す

長谷川友哉
2020-10-09
(
Fri
)

8日のビットコイン(BTC)対円相場は25,559円(2.26%)高の1,157,058円と2日続伸。この日の上昇で9月上旬から形成されていた三角保ち合いの上放れに成功した(第2図)。

東京時間のこの日の相場は、米副大統領候補討論会が行われた中、XRPの利食い売りに連れてジリジリと値を安くし、欧州時間序盤には112万円にタッチし前日の上げ幅を掻き消した。昨日の討論会は、先週の大統領候補討論会と比べるとマイク・ペンス副大統領の頭にハエが居座るほど落ち着いた雰囲気で、内容としても市場への影響は限定的だった。一方、NY時間に米スクエア社が5000万ドル(≒53億円)相当のBTCを投資目的で購入したと発表するとムードは一変。序盤から相場は上値を追う展開となり、およそ1週間ぶりの高値を付け115万円台に浮上した。

スクエア社の株価も昨日は小確りとした値動きで、上場企業がBTCに投資することに対しての株式市場からの拒絶反応は見受けられなかった。

第1図:BTC対円チャート(1分足)、前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成
第2図:BTC対円チャート 日足 出所:bitbank.ccより作成

市場が注目する米新型コロナウイルス経済対策を巡っては、6日にトランプ大統領が選挙を終えるまで民主党との協議を停止するよう指示を出したが、その直後、個人給付と航空業界へのピースミールな支援に前向きな姿勢を示した。また、民主党のペロシ下院議長がこのアプローチに反対したことを受け、トランプ氏は昨日、より包括的な対策案の合意を望む意向をムニューシン財務長官を通じて同氏に伝えたと報じられており、市場のリスク選好度回復に寄与している模様だ。

ただ、プライアクションだけを見れば、BTCは確かに保ち合いを上方にブレイクアウトしているが、出来高やボラティリティーからは今一つモメンタムを感じられない。8月に米マイクロストラテジーがBTCを準備資産として購入したと発表した際は、1週間程度、相場の上昇基調が続いたため、スクエアのBTC購入も目先で買いが入る切っ掛けとなりそうだが、XRPのSWELL上げの反動や、ブレグジット交渉期限が15日に迫り、リスク回避の動きで上値が抑えられるシナリオも視野に入る。

この先の上値目途としては、9月19日高値の116.9万円があるが、上昇トレンド再開には出来高の増加とボラティリティーの上昇を確認したい。

第3図:BTC対円チャート 日足 出所:bitbank.ccより作成
第1表:XRPETHLTCBCCMONA、対円前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成
第4図:XRPETHLTCBCCMONA、対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成
第2表:XRPETHLTCMONABCC対BTC前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成
第5図:XRPETHLTCBCCMONA対BTCチャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成
第3表:市場時価総額・出来高(¥)、主要銘柄市場占有 当日9時時点のデータ ※前営業日比 出所:CoinGecko.comより作成

PDFリンク
bitbank Report 2020/10/09:BTC保ち合い上放れ スクエア社ビットコイン購入で切り返す

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