混乱を呼ぶトランプ BTC低ボラ相場打開はお預けか

長谷川友哉
2020-10-07
(
Wed
)

6日のビットコイン(BTC)対円相場は18,912円(1.66%)安の1,122,088円と反落。週末4日からXRPのSWELL上げ(14日から15日開催されるリップル社の年次イベントを期待した買い)に連れてジリ高となっていたBTC相場だったが、この日はアジア時間からやや軟調に推移し、NY時間終盤に差し掛かると急落し111.5万円にタッチした。

現地時間5日に退院したトランプ米大統領はこの日、民主党との新型コロナウイルス経済対策を巡る協議を11月の大統領選まで停止するように指示したと発表。今週はトランプ氏の容態安定と同経済対策協議の進展期待を背景に、伝統的金融市場でリスク選好度が上向き始めていただけに、この発表を受けて株価は急反落、ドルは上昇し、BTCも下げ足を速めた格好だ。

第1図:BTC対円チャート(1分足)、前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成

米経済対策はBTCの低ボラティリティー相場打開の切っ掛けとしても注目していたが、これによって大統領選の結果が出るまで方向感に欠ける展開が続く可能性も強まったと言えよう。トランプ氏は自身が選挙で勝利すれば迅速に大規模刺激策を通過させるともツイッターで発信しており、今回の協議停止指示は選挙に向けた一種のアピールだった訳だが、これによって株価の下押し圧力が抑制されるかに注視したい。勿論、トランプ氏は支持率でバイデン氏にリードを許しているが、仮にバイデン氏が選挙に勝利したとしても、議会も民主党過半数となれば、むしろ民主党主導の経済対策案を通しやすくなるということもあるため、米経済対策案に関しては依然として必要以上に悲観的になることもないと見ている。

ただ、目先では他の懸念材料もある。14日から15日開催のSWELLだが、「SWELL上げ」が起きると実際のイベントを皮切りに「SWELL下げ」が起きる可能性があり、XRP主導の市場の下げが懸念される。また、英国が提示したブレグジット交渉期限の15日が迫る中、欧州連合(EU)のマロシュ・シェフチョビッチ副委員長は「合意なき離脱」が益々現実味を帯びてきていると発言しており、ユーロに下押し圧力が掛かるかもBTCにとっては懸念材料だ。

第2図:BTC対円チャート 日足 出所:bitbank.ccより作成
第1表:XRPETHLTCBCCMONA、対円前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成
第3図:XRPETHLTCBCCMONA、対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成
第2表:XRPETHLTCMONABCC対BTC前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成
第4図:XRPETHLTCBCCMONA対BTCチャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成
第3表:市場時価総額・出来高(¥)、主要銘柄市場占有 当日9時時点のデータ ※前営業日比 出所:CoinGecko.comより作成

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bitbank Report 2020/10/07 :混乱を呼ぶトランプ BTC低ボラ相場打開はお預けか

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