BTC週足は一年ぶりの高値へ ファンド勢ネットポジションも反発

長谷川友哉
2020-08-11
(
Tue
)

8月第2週(3日〜9日)のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比64,997円(5.53%)高い1,239,436円と、終値ベースでは19年7月ぶりの水準につけた。米リップル社と決済大手のスクエア社の好決算を受け、先週の暗号資産(仮想通貨)市場はビットコインとアルトコイン共に堅調。また、5日発表のADP雇用統計がネガティブ・サプライズとなりドルに下押し圧力が掛かると、BTCが市場の上昇を牽引し全面高の様相を呈した。一方、7日発表の米労働省雇用統計で非農業部門雇用者数前月比が市場の予想を上回る結果となると、ドルに巻き戻しの力が働きBTCの上値を抑える格好となったが、雇用市場の回復ペースが前月から大幅に鈍化したこともあり、この日のBTC相場は僅か0.77%安と影響は軽微だった。ドルのフローが注目される中、伝統的金融市場が閉まる週末の相場は122万円〜125万円で揉み合いに終始。週明け10日はアジア時間に一段高で一時127万円台に乗せるも、欧州時間序盤でのドル高の流れに耐えきれずマイナス圏に沈んだが、これによりシカゴマーケンタイル取引所(CME)のBTC先物相場が窓埋めを完了すると、押し目買いの様相で反発。この日は仮想通貨投資運用のグレイスケールが米国でテレビCMの放映を開始したとの報も好感され、終値は前日比22,563円(1.82%)高の1,261,999円につけた。

第1図:BTC対円チャート(1分足)、前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成

米商品先物取引委員会(CFTC)発表のCOTレポートによると、4日終業時点でのファンド勢のポジションは、前週比でロング(買い越し)が330枚増加しショート(売り越し)が240枚減少し、ネットポジションは+570の-1390と、10週間ぶりに-1400を上回った(第4図)。依然としてネットではマイナスに振れているものの、先月の-2500水準からの反発が確認され、徐々にではあるがフラット圏への回帰を目指している。また、これまでネットポジションはフラット圏から上放れしていたことはなく、これまでの最低値(-2806)と最高値(494)から鑑みれば、足元の水準は相対的に中立水準で推移と言え、ネットポジションが相対的に強気に傾くか否か、ある意味で転換点を迎えていると見ている。

第2図:BTC対円チャート 日足 出所:bitbank.ccより作成
第1表:XRPETHLTCBCCMONA、対円前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成
第3図:XRPETHLTCBCCMONA、対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成
第2表:XRPETHLTCMONABCC対BTC前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成
第4図:XRPETHLTCBCCMONA対BTCチャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成
第3表:市場時価総額・出来高(¥)、主要銘柄市場占有 当日9時時点のデータ ※前営業日比 出所:CoinGecko.comより作成
第4図:シカゴマーケンタイル取引所BTC先物総未決済建玉、ファンド勢ポジション推移 出所:CFTCより作成

PDFリンク
bitbank Report 2020/08/11:BTC週足は一年ぶりの高値へ ファンド勢ネットポジションも反発

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