やっと動いたビットコイン これは保合い上放れか?

長谷川友哉
2020-07-22
(
Wed
)
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21日のビットコイン(BTC)対円相場の終値は19,197円(1.95%)高の1,003,531円と、終値ベースでは13日ぶりに心理的節目の100万円を回復した。相場の記録的な低ボラティリティーが続きブレイクアウトが間近と見込まれる中、欧州連合(EU)首脳らの7,500億ユーロ(≒92兆円)の新型コロナ復興基金設立合意を受けた欧州株と米先高に追随し、この日のBTCは欧州時間序盤に一段高となり100万円に乗せた。NY序盤には101万円にタッチするも、米国で追加の経済対策法案が今月をメドに議会通過しない可能性が高まり、米指数の上値が抑えられると、BTCは100万円周辺の水準を維持しつつも上げ渋った。

第1図:BTC対円チャート(1分足)、前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成

昨日は、今月9日以来、実に12日ぶりに2万円近くの値幅を記録し動意が見られたBTC相場だが、保合い上放れと判断するには時期尚早と言えよう。EUの追加金融緩和やこの先に見込まれる米追加刺激策で現金給付が再び盛り込まれれば、BTCにも更なる追い風となろうが、テクニカルの側面では冴えないチャート構造が維持されている。昨日の上昇で、相場は89日移動平均線を回復し、一目均衡表では三役逆転を回避した一方、上値はボリンジャーバンド2σに抑えられ、ボラティリティーを示すバンドウィズも0.04以下の低水準を維持しており、今ひとつモメンタムに欠ける上昇であったことが示唆される(第2図)。

売り余力は限定的」という観測から引き続き先高観を持っているが、保合い上放れと判断するには、相場の2σ上抜けや短期ヒストリカルボラティリティー(HV)の上昇を確認したい。

第2図:BTC対円、ボリンジャーバンドウィズ、10日・30日物ヒストリカルボラティリティーチャート 日足 出所:bitbank.ccより作成
第3図:BTC対円チャート 日足 出所:bitbank.ccより作成
第4図:XRPETHLTCBCCMONA、対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成
第5図:XRPETHLTCBCCMONA対BTCチャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成
第1表:XRPETHLTCBCCMONA、対円前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成
第2表:XRPETHLTCMONABCC対BTC前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成
第3表:市場時価総額、出来高(¥) 当日9時時点のデータ ※前営業日比 出所:CoinGecko.comより作成
第4表:主要銘柄市場占有率 当日9時時点のデータ ※前営業日比 出所:CoinGecko.comより作成

PDFリンク
bitbank Report 2020/07/22:やっと動いたビットコイン これは保合い上放れか?

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