実需筋の利確再び オプションカット後の方向感やいかに

長谷川友哉
2020-06-26
(
Fri
)
Facebook
Twitter
Line

25日のビットコイン(BTC)対円相場は5,586円安(+ 0.56%)の992,223円と小幅続落。総額7.3億円相当(≒7000 BTC)のマイナーの送金検知と米株の急落を受け、前日に103万円か99万円周辺まで下げ足を速めていた相場は、この日の東京時間にもう一段安となり一時96万円台に沈んだ。しかし、オプションの建玉が集中する9000ドル水準(≒964,000円)で相場は反発し、欧州時間序盤には前日終値周辺で揉み合う展開となった。その後は戻り売りに一時押されるも、米新規失業保険申請件数が2週連続で市場の予想を上回ったことや、米カリフォルニア州の財政非常事態宣言にテキサス州の感染拡大対抗策の緩和撤廃などを受け、NY時間には再び前日終値を目掛け徐々に値を戻していった。終値でのプラス圏回復には到らなかったが、長い下ヒゲをつけ相場の底堅さを印象付ける値動きとなった。

市場では、本日午後5時に迫る蘭Deribitのオプションカットに注目が集まっている。本日満期を迎える6月限月には約10億ドル相当のポジションが溜まっており、BTCのオプション史上で最大規模のカットになるという。このところ相場が9000ドル周辺で底堅さを発揮し、10000ドル周辺では上値の重さ見せていたのは、これらの水準に大量のポジションが集中していたことが挙げられ、本日のオプションカット以降は相場が動きやすくなると指摘される。

肝心なのはこの先のBTC相場の方向感だが、オプションカット自体は本質的に価値のないOTMのポジションの占める割合が多いため、現物相場に与える影響は軽微か。足元では、実需筋が利益確定に動き、株価が軟調となっており、9000ドルでのサポートが弱まることは心許なく、目先では警戒を怠れないだろう。一方で、DeFi需要の伸びや、BTCと比較してマイニング収益性の高いアルトコインにマイナーがハッシュレートを注ぐ動きもあり、アルトコイン主導でBTC相場が支えられる可能性もある。一概に市場のムードが悪化している訳でもなく、本格的に相場が方向感を示すにはやはり決定的な材料に乏しい状況と言える。

第1図:BTC対円チャート 日足 出所:bitbank.ccより作成
第2図:BTCXRPETHLTCBCCMONA、対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成
第3図:XRPETHLTCBCCMONA対BTCチャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成
第1表:BTCXRPETHLTCBCCMONA、対円前日平均値、4本値 出所:bitbank.ccより作成
第2表:BTCXRPETHLTCBCCMONA、対円期間別騰落率 出所:bitbank.ccより作成
第3表:BTCXRPETHLTCBCCMONA、対円前日出来高、増減率 前日終値ベースで円換算 出所:bitbank.ccより作成
第4表:XRPETHLTCMONABCC対BTC前日平均値、4本値 出所:bitbank.ccより作成
第5表:XRPETHLTCMONABCC対BTC期間別騰落率 出所:bitbank.ccより作成
第6表:XRPETHLTCMONABCC対BTC前日出来高、増減率 前日終値ベースで円換算 出所:bitbank.ccより作成
第7表:市場時価総額、出来高(¥) 当日9時時点のデータ ※前営業日比 出所:CoinGecko.comより作成
第8表:主要銘柄市場占有率 当日9時時点のデータ ※前営業日比 出所:CoinGecko.comより作成

PDFリンク
bitbank Report 2020/06/26:実需筋の利確再び オプションカット後の方向感やいかに

Latest Post