株価と連動するビットコイン 難易度上昇で連動崩れるか

16日のビットコイン(BTC)対円相場は9,431円高(+ 0.93%)と小幅高。終値は5月7日高値(1,070,000円)と同月14日高値(1,060,122円)を基点とする下降トレンドラインを上抜け102万円を奪回した(第1図)。株価との連動性が高まる中、週明け15日のBTC相場はアジア市場と米株価指数先物の下落に連れ安となり、100万円から96万円周辺まで下げ足を速めた。しかしこの日は、米連邦準備制度理事会(FRB)がセカンダリーマーケット・コーポレートクレジットファシリティー(SMCCF)を通じた米企業の社債買い入れ開始を発表すると、株式市場はリスクオンに急転。BTC相場もこれに連れて切り返し、東京時間の下げ幅を掻き消しプラス圏に浮上した。翌16日も世界の株式市場は上昇基調を維持したが、マイニングディフィカルティーの上昇が見込まれたBTCの上値は限定的だった。
注目のディフィカルティーは昨夜NY時間に14.95%上昇し、昨年7月ぶりの上昇率を記録した。これまでハッシュレート(HR)とディフィカルティーの底入れは相場の底入れを示唆してきた一方、このところマイナーや大口投資家の送金が繰り返し検知されていることから、今回のディフィカルティー上方調整は実需の売りに繋がるか警戒感が燻る。現状でHRの著しい低下は確認されないが、今回のディフィカルティーサイクルではHRが現状を維持できるかが注目される。
本日はパウエルFRB議長の米下院金融委員会での証言を控えているが、昨夜同様、景気回復に対して慎重な姿勢を維持し大きなサプライズは期待できないだろう。引き続き、FRBのバランスシート拡大はリスク資産に追い風となろうが、目先ではネットワークのファンダメンタルズが重視されそうだ。












PDFリンク
bitbank Report 2020/06/17:株価と連動するビットコイン 難易度上昇で連動崩れるか
bitbank MARKETSは国内暗号資産(仮想通貨)取引所のビットバンクが運営するマーケット情報サイトです。ビットバンクは日本の関東財務局登録済の暗号資産(仮想通貨)取引所です(暗号資産交換業者登録番号 第00004号)。
ビットバンクの販売所なら、業界最狭クラスのスプレッドでお好みの暗号資産(仮想通貨)をワンタップで購入できます。
ビットバンクならシンプルで軽量、しかも高い機能性を備えたスマートな暗号資産(仮想通貨)取引所で本格的トレードも可能です。