手掛かり難のビットコイン 今夜のFOMCでレンジブレイクに期待

9日のビットコイン(BTC)対円相場は8,122円安(- 0.76%)の1,054,872円と、週明けからのドル安・円高の進行が重石となり2日続落したが、104万円〜107万円の極めて狭いレンジ内での攻防が続いている。この日の相場は、東京時間の序盤に騙し上げのような値動きで一時乱高下するも、その後は104万円から105万円台前半での鈍い値動きで続き様子見ムードが広がった。昨日は、米株式市場の下落を受けた金相場の上昇が見られたが、BTC相場の反応は薄く、今朝方に英ロンドンの投資信託会社がドイツ取引所傘下のXetraにビットコインETP(上場投資商品)の上場を予定しているとの発表に僅かに反応するも、戻りは限定的だった。
先週の米雇用統計発表以来、逃避需要が弱まったかBTCは手掛かりを失いつつある一方、ハッシュレートの安定や、節目の10,000ドルを目前に底堅い値動きが続いている。本日は、昨日から開催されている米連邦準備制度理事会(FRB)の連邦公開市場委員会(FOMC)最終日となっており、パウエル議長会見を控えている。失業率低下による米長期債利回り上昇を受け、今回はイールドカーブ・コントロール(国債買い入れオペによる金利操作)の導入についての言及に注目が集まっており、追加政策の可能性があればBTCも反応するか。上昇トレンド復帰の決定打となるほどの影響力があるか否か、注目したい。











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bitbank Report 2020/06/10:手掛かり難のビットコイン 今夜のFOMCでレンジブレイクに期待
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