迫るディフィカルティー調整 6月のBTC上値目途は?

長谷川友哉
2020-06-01
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5月のビットコイン(BTC)対円月足の終値は、9.1万円高(+ 9.89%)の101.8万円と2ヶ月続伸した(第1表)。4年に1度の半減期を控え、相場は7日に107万円の高値をつけたが、過熱感が出て利食い売りに押されると大量のロスカットを誘発し反落し、半減期2日前の10日には90万円を割り込む場面もあった。一方、半減期後の相場は米国での追加財政出動の可能性や、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がコロナショックの経済への影響が長期化するとの懸念を示したことを手がかりに底堅く推移した。その後も、大口の利食いやハッシュレートの下落が警戒され上値を重くするも、香港を巡る米中関係の悪化を受けた逃避需要が意識され、BTCは100万円周辺で揉み合う展開となった。30日には、ハッシュレートの持ち直しが好感され、相場は7日高値(107万円)と14日高値(106万円)を起点とする下降トレンドラインの上抜けに成功したが、買いは続かず、翌31日には再び同トレンドラインを割り込んだ(第1図)。

5月のBTC相場は、月足では上昇したものの、日足では100万円周辺で揉み合いに終始した格好だ。半減期通過後の相場の上値の重さは、やはりマイニング収益性悪化が招いたハッシュレートの下落が市場で警戒感を誘っているためと見ているが、上述の通り、ハッシュレートは持ち直し初めており、今週5日にはディフィカルティーが下方に調整される見通しとなっており、需給悪化への懸念解消は近いと指摘される。

この他、シカゴマーケンタイル取引所(CME)BTC先物市場におけるファンド勢のネットショート縮小(第2図)、週足が一目均衡表の三役好転を示現、月足が2年5ヶ月ぶりに一目均衡表基準線を上抜けるなど、テクニカル的なBTCの見通しは悪くないだろう。また、市場ではイーサリアム(ETH)2.0(セレニティー)の7月リリースが注目され初めており、BTCと相関性の高いETHに買いが入れば、BTCの連れ高も期待されよう。上値目途としては、2月高値の115万円や、月足で一目均衡表雲下限の120万円が視野に入る。

第1表:BTC対円月次騰落率 出所:bitbank.ccより作成
第1図:BTC対円チャート 日足 出所:bitbank.ccより作成
第2図:BTC先物(CME)建玉残高、ファンド勢ポジション推移 出所:CFTCCより作成
第3図:BTC対円チャート 日足 出所:bitbank.ccより作成
第4図:BTCXRPETHLTCBCCMONA、対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成
第5図:XRPETHLTCBCCMONA対BTCチャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成
第2表:BTCXRPETHLTCBCCMONA、対円前日平均値、4本値 出所:bitbank.ccより作成
第3表:BTCXRPETHLTCBCCMONA、対円期間別騰落率 出所:bitbank.ccより作成
第4表:BTCXRPETHLTCBCCMONA、対円前日出来高、増減率 前日終値ベースで円換算 出所:bitbank.ccより作成
第5表:XRPETHLTCMONABCC対BTC前日平均値、4本値 出所:bitbank.ccより作成
第6表:XRPETHLTCMONABCC対BTC期間別騰落率 出所:bitbank.ccより作成
第7表:XRPETHLTCMONABCC対BTC前日出来高、増減率 前日終値ベースで円換算 出所:bitbank.ccより作成
第8表:市場時価総額、出来高(¥) 当日9時時点のデータ ※前営業日比 出所:CoinGecko.comより作成
第9表:主要銘柄市場占有率 当日9時時点のデータ ※前営業日比 出所:CoinGecko.comより作成

PDFリンク
bitbank Report 2020/06/01:迫るディフィカルティー調整 6月のBTC上値目途は?

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