CFTCバイナンス提訴でBTC下落 レンジ下限で危うい推移に

27日のビットコイン(BTC)対円は高値圏で反落し、今月18日ぶりに350万円台で終値を付けた。ドル建てで節目の28,000ドル回復を試す展開で始まった今週の相場だったが、米地銀ファースト・シチズンズ・シェアーズがシリコンバレー銀行の預金や一部資産を米連邦預金保険公社(FDIC)から取得したことで、安心感から米国債利回りが上昇すると、BTCは上値を重くした。米銀行システムへの懸念後退から、その後は米株先の上昇に支えられる場面もあったが、バイナンスとCEOのCZが米商品先物取引委員会(CFTC)から提訴されたことで相場は下げ足を速めた。一方、高値レンジ下限近辺で相場は買い支えられ、終値では27,000ドル水準となる354.5万円を死守した。


世界最大の取引所がCFTCから提訴された訳だが、訴状の内容としては委員会への登録をせず米国ユーザーへの先物取引サービスを提供したことや、不十分なKYCとAMLの手続き等が主となっており、バイナンスの運営を根幹から脅かす内容ではないと言え、影響の長期化は避けられると見ている。一方、昨日はリスク回避が巻き戻り米国債利回りが反発。市場では、一時は後退した5月の利上げ観測も再び台頭してきており、BTCはレンジ下限付近で危うい展開となっている。足元では、テクニカル的な買い支えもあってか27,000ドル周辺で下げ止まっており、今夜の米住宅関連指標が市場の予想通り弱めに出れば相場反転の切っ掛けとなり得るが、際疾い水準から脱出できるまで警戒感は維持しておきたい。



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bitbank Report 2023/03/28:CFTCバイナンス提訴でBTC下落 レンジ下限で危うい推移に
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