FOMCは年内利下げ否定 SECから気になる動きも

22日のビットコイン(BTC)対円は反落し370万円を割った。この日の相場は欧州時間終盤にかけての米国債利回り低下、延いては金(ゴールド)相場の上昇を受けて一時は380万円台に乗せたが、イエレン米財務長官が預金保険の上限引き上げを否定すると、銀行株が下落しBTCは失速。さらに、昨日最終日を迎えた米連邦公開市場委員会(FOMC)では年内利下げの可能性が否定され、パウエル議長は記者会見で、銀行システムは健全であり、あくまでインフレリスクを注視するスタンスを示し、BTCは下落に転じた。また今朝方には、米証券取引委員会(SEC)がトロンのジャスティン・ソンを訴訟と報じられた他、コインベースがSECから訴訟の計画を通知するウェルズノーティスを受け取ったと明かし、BTC相場の戻りを抑えた。


FOMCでは慎重な配慮が示されると想定していたが、パウエル議長は米連邦準備制度理事会(FRB)による流動性供給措置が金融機関のニーズの受け皿となっており、信用萎縮の「影響範囲を断定するのは時期尚早」と、想定以上に冷静だった。ただ、経済見通しでは年末時点の金利予想が5.1%と12月から変化はなく、利上げ打ち止めが本格的に視野に入り、米国債利回りは低下。SECの動きも気になるが、ゲンスラー委員長から唯一商品認定されているBTCにはアルトからの逃避もゆくゆくは期待される。テクニカル的にも昨日の下げは依然として調整の範囲内と言え、目先のBTC相場は下げ渋るか。



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