欧米銀行株下落でBTC反落 ECBがどう動くか注目

15日のビットコイン(BTC)は反落し、330万円台の維持に失敗。米中堅銀行の先行きを巡る懸念が後退し、2月の米ヘッドラインCPI(消費者物価指数)が上昇ペースを再び減速させたことで、一時は9ヶ月ぶりの高値(354.5万円)を付けた今週のBTCだったが、コアCPIが月次で加速したことで、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での金利据え置き観測が後退し、上げ幅を縮小していた。昨日の相場は、330万円台で小確りとした動きとなったが、クレディ・スイスの筆頭株主であるサウジ・ナショナル・バンクが、同行への追加投資を見送ったことで、本格的且つ世界的な金融ショックを想起させ、同行の株価を筆頭に欧州銀行株が急落し始めると、BTCも上値を圧迫された。その後、2月の米生産者物価指数(PPI)の伸び減速で持ち直すも、寄付きの米株市場が軟化し反落。ただ、FOMCでの金利据え置き観測が再び台頭したことで相場は24,000ドル水準(≒319万円)反発している。


2月の米CPIは微妙な結果となったが、PPIはヘッドラインとコア指数の双方で減速が確認された。また、昨日は2月のNY連銀製造業景気指数が-24.6と、1月の-5.8から大幅に悪化した。本日は欧州中央銀行(ECB)の政策決定会合が控えており、クレディ・スイスの一件を受けてECBが積極的な利上げ方針を軟化させれば、市場ではFOMCの金利据え置き期待に拍車が掛かると指摘される。BTC相場は短期的な動きを読み難い状況が続いているが、週末からの急騰を持ってしてもテクニカル的に過熱感は確認されず、引き続き高値圏で底堅い推移が見込まれる。



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