タカ派的だったパウエル議長 BTCは僅かにトレンドライン割れ

7日のビットコイン(BTC)対円相場は一時下値を試すも、ドル高円安の影響で下げ幅を掻き消しほぼ横ばい。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を控え様子見ムードが広がり、週末から300万円台中盤で小動きが続いていたBTC相場だったが、証言を機に乱高下を演じ、米主要3株価指数の下落に連れて一時は上値を重くした。パウエル議長からは、直近の経済指標が予想以上に強く、政策金利の最終到達点が12月の見通しよりも高くなる可能性が高いことや、この先のデータ次第ではFRBが利上げ幅を再び拡大する準備ができているとの発言があった。また、インフレ指標のコアとなる項目に「ディスインフレのサインは殆どない」と、先月の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見での見解を撤回し、想定以上にタカ派的な姿勢が示された。


昨日はパウエル議長の証言が目先の「一転機」になるかと指摘したが、今朝方からBTC対ドル相場も戻しており、それほど大きなサプライズではなかった模様だ。他方、昨日はグレイスケールのGBTCのETF化を巡り、意義を申し立てていた米証券取引委員会(SEC)に裁判官らが疑念を示した他、バイナンスUSへの資産売却を巡りSECから意義を申し立てられていたヴォイジャーが、破産裁判官から売却許可を得たと報じられ、SECが完全無欠でない様が少しは市場で好感されたか。本日もパウエル議長の議会証言が予定されているが、昨日の時点でFF金利先物市場が積極利上げを急速に織り込みにいったことに鑑みれば、追加の売りも出難いか。ただ、BTC対ドルは極僅かながら上昇トレンドラインを割っており、テクニカル的には引き続き要注意だ。



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bitbank Report 2023/03/08:タカ派的だったパウエル議長 BTCは僅かにトレンドライン割れ
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