BTC続伸ならず失速 今夜の経済指標は相場の味方となるか?

2日のビットコイン(BTC)対円は小幅に反落するも、終値では320万円を維持した。この日の相場は東京時間からジリ安基調が続き、米市場序盤には320万円を割った。前日は中国のPMI改善でアジアの株式市場にリスクオンムードが広がっていたが、1日の米国債利回り上昇が市場心理を冷やし、BTC相場も影響を受けた。一方、この日は米新規失業保険申請件数が低下し米国債利回りが一層高くなるも、アトランタ連銀のボスティック総裁が、自身は依然として3月の25ベーシスポイント(bp)利上げを強く支持し、夏までに利上げを停止できると発言したことで、米株が反発。BTCもこれに連れ高になり下げ幅を縮小したが、プラス圏回復には至らなかった。


3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅を巡る不透明感が残る中、ボスティック総裁の発言は安心感を与えた格好だが、こうしたムードが持続するかはこの先の経済指標の結果次第であると言え、今夜発表されるS&PグローバルのPMI確定値や、米供給管理協会(ISM)のサービス業動向レポートに注目したい。昨日は米長期金利がおよそ4ヶ月ぶりに4%台に乗せたが、BTCは23,000ドル台での揉み合いが続いている。ただ、直近の堅調な米経済指標や従前からの粘着なサービス業のインフレから鑑みるに、今夜の指標はBTC相場にとって重石となる可能性の方が高いか。目先では節目の23,000ドル(≒314.3万円)が相場のサポートとして視野に入るが、同水準を割り込めば下値を模索する展開にも注意したい。



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bitbank Report 2023/03/03:BTC続伸ならず失速 今夜の経済指標は相場の味方となるか?
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