BTCは2.3万ドル回復ならず パウエル議長発言を前に手控え

6日のビットコイン(BTC)対円は小幅に続落。週末のアルトコイン相場の失速に連れ安となり、この日の東京時間にBTCは一時300万円をわずかに割り込む場面もあったが、節目で買い支えられ下げ止まった。米時間には、安寄りした米株が一時的に反発したことでBTCもこの日のプラス圏を回復したが、買いは続かなかった。今朝方には、米マイニング大手のライオット・プラットフォームが、昨年末にテキサス州を襲った寒波の影響で、自社のマイニング施設の一部が稼働できなくなり、2023年第一・四半期中の12.5Ehash/s到達目標が後ろ倒しになる可能性があると発表すると、BTCは上値を重くし、再び300万円割れを試す展開となり、ドル建てでは節目23,000ドル(≒303.4万円)回復に失敗した。


予想以上に強かった先週の米雇用統計を受け、市場は米連邦準備制度理事会(FRB)が今後はタカ派的な姿勢を強めるか否か判断しようとしており、積極的にリスクを取りづらい状況にあると言えよう。こうした中で明日未明(8日午前2時40分〜)にはパウエル議長の発言が控えており、先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で抑えることに失敗した市場の年内利下げ観測に修正を加えてくるか注目される。テクニカルの側面では、BTC対ドルはボリンジャーバンドのセンターラインを終値で織り込んでおり、目先では-2σまで調整しやすいと指摘される。-2σは昨日(21,400ドル)からバンド幅のスクイーズが進行し、足元では21,886ドル(≒289.6万円)で推移している。



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bitbank Report 2023/02/07:BTCは2.3万ドル回復ならず パウエル議長発言を前に手控え
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