BTC反落で2.4万ドル乗せ失敗 雇用統計は賃金上昇率に注目

2日のビットコイン(BTC)対円は反落するも節目の300万円は維持した。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、米経済がインフレの峠を越えディスインフレーションが始まったと発言したことを好感し、BTC相場は300万円を回復し、2日の東京時間序盤に311万円にタッチした。その後は利益確定の売りに押され上げ幅を縮小したが、米IT株の上昇を追い風に、米時間に再び上値をトライした。一方、引け後のアップル(AAPL)の決算で収益、利益、売上が市場予想を下回り、米株先が反落。BTCもこれに連れ安となりマイナス圏で終値を付けた。


重要イベントを通過したばかりだが、本日は1月分の米雇用統計の発表があり、3月でFRBの利上げが停止されるという市場の予想が正当化されるかが注目となろう。1日のADP雇用統計は弱めに出た一方、1月は失業保険の新規申請件数が急低下しており、複雑な状況となっている。ただ、直近のカリフォルニアの洪水と中西部の豪雪が労働市場の逼迫を一時的に悪化させていることも懸念され、12月に伸びが鈍化した賃金上昇率を再び押し上げている可能性には注意したい。最新のJOLTs求人件数も市場予想に反して反発しており、雇用統計の結果を見るまで楽観は禁物だろう。



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bitbank Report 2023/02/03:BTC反落で2.4万ドル乗せ失敗 雇用統計は賃金上昇率に注目
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