BTCは年初来安値を一時下回る FOMC議事要旨まで耐えられるか

長谷川友哉
2022-11-22
(
Tue
)

FTXをハッキングした通称「FTX Accounts Drainer」が、イーサ(ETH)の売却を始めたことで、21日のBTC相場はETH主導で下落し、東京時間に16,000ドル水準となる226万円下抜けをうかがう展開を繰り広げた。相場は節目の水準で下げ渋り、米時間には米長期金利の一時的な低下でプラス圏に浮上したが、市場が米政策金利のターミナルレートを見定めようとする中、SF連銀のデイリー総裁がインフレ動向によってはターミナルレートが5%を超える可能性に言及し、BTC相場は上値を重くした。今朝方にBTCが16,000ドル水準を下回ると、ロングの投げを伴って相場は一段安を演じ、対ドルで9日安値水準となる221.2万円を僅かに割り込んだが、足元ではチャートの節目近辺で押し目買いが入り下げ渋っている。

ビットコイン概況
第1表:前日のBTC対円四本値と値動き 出所:bitbank.ccより作成
ビットコインチャート
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

BTC相場の年初来安値更新は、一時的とは言え市場心理を一層悪化させる可能性がある。加えて、10日のフィラデルフィア連銀のハーカー総裁の発言を受けてターミナルレートが5%を超えない可能性が浮上したが、米連邦準備制度理事会(FRB)高官の間でも意見の隔たりがあることが浮き彫りとなってきており、米政策金利を巡って市場は手掛かりを求め様子見ムードが広がっている。そこにFTX Accounts Drainerからの実質的な売り圧力がETH相場に掛かり、BTC相場も年初来安値付近で危うい値動きとなっている。24日朝方には11月米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公開されるが、明日にはタカ派的な発言が相次ぐメスター総裁とブラード総裁の発言が控えており、目先の米国債利回りの上昇には要注意だ。

ビットコインハッシュレート,ディフィカルティ,先物資金調達率
第2図:ビットコインのハッシュレート、ディフィカルティチャート(左)と先物資金調達率(右)チャート 日次 出所:bitbank.cc、Glassnodeより作成
ビットコイン市況データ
第2表:その他BTC市況データ 出所:bitbank.cc、Glassnode、CoinGeckoより作成
アルトコイン概況
第3表:アルトコイン概況 出所:bitbank.ccより作成

PDFリンク
bitbank Report 2022/11/22:BTCは年初来安値を一時下回る FOMC議事要旨まで耐えられるか

著者
長谷川友哉
マーケット・アナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
MARKETSとビットバンクについて

bitbank MARKETSは国内暗号資産(仮想通貨)取引所のビットバンクが運営するマーケット情報サイトです。ビットバンクは日本の関東財務局登録済の暗号資産(仮想通貨)取引所です(暗号資産交換業者登録番号 第00004号)。

販売所について

ビットバンクの販売所なら、業界最狭クラスのスプレッドでお好みの暗号資産(仮想通貨)をワンタップで購入できます。

取引所について

ビットバンクならシンプルで軽量、しかも高い機能性を備えたスマートな暗号資産(仮想通貨)取引所で本格的トレードも可能です。

豊富な機能を持つ、
安定したビットバンクのアプリ。
外出先でも取引のチャンスを逃しません。
ビットバンクで暗号資産をはじめよう!
無料口座開設はこちら
新着記事
VIEW ALL
新着記事
VIEW ALL
市況・相場分析
VIEW ALL
調査レポート
VIEW ALL

ニュース速報

VEIW ALL