広がるFTXショック余波 本日はSWELL最終日

長谷川友哉
2022-11-17
(
Thu
)

16日のビットコイン(BTC)対円は、東京時間序盤に17,000ドル水準(≒237万円)にワンタッチすると失速。BlockFiの破産申請準備報道もあり、その後は戻り売りが入り230万円台前半まで押すと、Genesisの新規ローン組成と償還の一時停止や、それを受けたGeminiの利付き口座からの出金停止、さらには予想を上回った10月の米小売売上高を受け下げ足を速め、228.5万まで下げ一色となった。一方、対ドルで16,400ドルとなる同水準で相場は下げ止まると、今朝方には押し目買いの様相で反発し下げ幅を縮小。終値ベースで230万円台を維持した。米小売売上高は1.3%上昇と予想の1%を上回った一方、小売大手のターゲット(TGT)が、年末商戦を控える第四・四半期の業績見通しに懸念を示したことで複雑な状況を描いた。

ビットコイン概況
第1表:前日のBTC対円四本値と値動き 出所:bitbank.ccより作成
ビットコインチャート
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

こうした中でサンフランシスコ連銀のデイリー総裁が「利上げ停止はまだ議題にない」と発言したことも材料視された。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)は12月から利上げペースを減速させる事が現状では濃厚となっており、市場はターミナルレートの水準とそれがどれだけ長期化するか見極めようとしている状態と指摘される。よって、米国の景気が減速すればするほどターミナルレート到達が前倒しになる可能性があり、今夜の住宅着工件数が注目される。FTXショックの余波が関連企業に波及し予断を許さない状況だが、BTCは比較的底堅い。本日SWELL最終日のためXRP相場の動きが気になるが、17,000ドルを再トライする余地もありそうだ。

ビットコインハッシュレート,ディフィカルティ,先物資金調達率
第2図:ビットコインのハッシュレート、ディフィカルティチャート(左)と先物資金調達率(右)チャート 日次 出所:bitbank.cc、Glassnodeより作成
ビットコイン市況データ
第2表:その他BTC市況データ 出所:bitbank.cc、Glassnode、CoinGeckoより作成
アルトコイン概況
第3表:アルトコイン概況 出所:bitbank.ccより作成

PDFリンク
bitbank Report 2022/11/17:広がるFTXショック余波 本日はSWELL最終日

著者
長谷川友哉
マーケット・アナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
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