FOMC議事要旨に救われたBTC 先月と違うCPI前のムード

12日のビットコイン(BTC)対円は反発し280万円を回復。BTC対ドルは小幅揉み合いに終始したが、対円相場は外国為替市場で円がドルに対して下落したことで恩恵を受けた。GoogleとBNYメロンの業界参入で11日のBTC相場は270万円台後半で下げ渋ると、昨日の東京時間からはジリ高で戻りを試した。BTCの対ドルは19,200ドルを背に揉み合いとなったが、ドル高円安の加速で対円相場は280万円を回復。9月米卸売物価指数(PPI)が市場予想を上回りその後は失速するも、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で何人かの参加者が「経済への影響を考慮して金融引き締めペースを調整するべき」と指摘したことを好感し、相場は持ち直した。


9月の米PPIは前年同月比で8.5%上昇とピークの11.7%からは伸びが鈍化したが依然として高い水準となった。FOMC議事要旨では、来年からのインフレ鈍化観測と引き締めペース調整が話題となったことが明らかとなったが、具体的な時期に関するヒントは得られず、市場を大きく動かす材料とはならなかった。もっとも、市場の関心は本日発表される9月の米消費者物価指数(CPI)にあると言え、今夜の指標通過で相場に方向感が出るか。先月はCPI発表直前にインフレ鈍化に対する早まった期待感からリスクオンムードも広がったが、今月は流石に警戒ムードが広がっており、CPIが市場予想と合致すればリスク回避の巻き戻しが起きてもおかしくないか。



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bitbank Report 2022/10/13:FOMC議事要旨に救われたBTC 先月と違うCPI前のムード
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