2万ドル挟み込むBTC ADPレポート再開に注目

30日のビットコイン対円相場は281万円から反落。対ドルでは再び節目の20,000ドル(≒277万円)を割り込み、週明けから同水準を挟み込む展開となっている。東京時間のこの日のBTC相場は、前日高値(283.5万円)を更新し、週明けから小さく3段上げを演じたが、イーサ(ETH)が節目1,600ドル(≒22.17万ドル)で上値を抑えられると、283万円周辺で失速した。NY時間には、米国の7月JOLTs求人件数とCB消費者信頼感指数が、双方とも前月と市場予想値を上回る結果となり、金融政策引き締め加速を想起させ、米長期金利は直近高値を更新、米株は下げ足を速め、BTCも連れ安で20,000ドルを割った。その後、米株が下げ止まるとBTCは272万円近辺から戻りを試したが、20,000ドル水準が上値抵抗となり、終値ベースで同水準維持に失敗している。


米労働市場の超過需要改善がなかったのはサプライズだったが、昨日はNY連銀ウィリアムズ総裁が来年の利下げ実施可能性が低いとの認識を示した割に市場の反応は限定的だったと言え、高金利政策長期化の織り込みが進んでいると言える。本日は集計方法刷新により6月分から停止されていた米Automatic Data Processing(ADP)の雇用レポートが公開され、今回は過去12年分の月次と週次のデータが一気に公開されることから、市場の注目度も高いだろう。労働需給の逼迫が示唆されれば、金曜日の雇用統計に向けて警戒感が強まると指摘されるが、BTCのハッシュレートは引き続き堅調に推移し、先物資金調達率からは売り疲れ感も出ており、相場は強弱材料で綱引きが続くだろう。



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