微妙な内容だったFOMC議事要旨 上にも下にも材料不足か

17日のビットコイン(BTC)対円相場は4日続落し320万円を割った。東京時間の相場は上値を試す展開を繰り広げ24,400ドル水準の328万円にタッチしたが、終盤にかけてハッシュレートの急低下を伴って急反落を演じ、米株先物が安値を広げる中、320万円を割り込んだ。7月の米小売売上高は自動車とガソリン売り上げが低下したものの殆どのカテゴリーが堅調となり、総合的には前月から横ばい。ただ、小売大手Targetの決算が市場の予想を大きく下回る結果となり、リスクオフムードが台頭した。更に、今朝方公表された7月米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、積極的な政策引き締めが経済に与える影響についての言及があったが、「インフレが2%に回帰する軌道に乗るまで現状のペースを維持することが適切」とも言及されており、相場は314万円まで押した。


米小売大手の好決算が続き安心していたが、Targetの1株当たりの純利益(EPS)は前年から約90%低下しサプライズとなった。一方、FOMC議事要旨は想定していたほどタカ派的な内容ではなかったものの、9月からの利上げペースについてのヒントは乏しかったと言え、引き続きインフレ統計から目が離せない状況が続こう。ハッシュレートの急低下もやや気掛かりだが、マイナーから取引所へのBTC送金に顕著な増加は確認されない。24,000ドル周辺での値固めに失敗したBTC相場だが、保ち合い下抜けにも材料不足と見ている。対ドルで200週線が走る23,000ドル(≒310万円)はサポートとして機能しよう。



PDFリンク
bitbank Report 2022/08/18:微妙な内容だったFOMC議事要旨 上にも下にも材料不足か
bitbank MARKETSは国内暗号資産(仮想通貨)取引所のビットバンクが運営するマーケット情報サイトです。ビットバンクは日本の関東財務局登録済の暗号資産(仮想通貨)取引所です(暗号資産交換業者登録番号 第00004号)。
ビットバンクの販売所なら、業界最狭クラスのスプレッドでお好みの暗号資産(仮想通貨)をワンタップで購入できます。
ビットバンクならシンプルで軽量、しかも高い機能性を備えたスマートな暗号資産(仮想通貨)取引所で本格的トレードも可能です。